Kinkoちゃん随筆

書に遊ぶKinkoちゃんの気ままな日常 ・・・現代アートから海外情報、最近なぜか少年隊まで⁈なブログ

2005年02月

こっちこっち

小学校2年生のまゆなちゃん。

教室まで送ってきてくれたおかあさんが帰ろうとすると「ハハ〜」と呼ぶので、「ぽっかぽか」ですか?と聞くときょとんとしている。

おかあさんはマンガもドラマも見たことがないそうだ。

聞いてみると、おとうさんがまゆなちゃんに「父上」と呼んでもらいたかったのが始まりだそうで、長すぎて言えなかったので、そのまま「チチ」「ハハ」になってしまったのだそうです。

こんな話をしていたら、急におかあさんが淋しそうな顔をしてしてくれた話が

幼稚園。パーティで先生が「さあ、みんな、おかあさんにプレゼントを渡しましょう」という、よくある風景でのこと。
困った顔をしたまゆなちゃんは、お友達が「おかあさん」と呼んでいる人にプレゼントを持っていってしまいました。

「あの時は本当にさびしかったわぁ」
としみじみ語るおかあさん。
それを聞いたまゆなちゃんは、かわいい声で「ふぅん。そんなことがあったんだあ」と言いながらも、淡々とお道具を広げていました。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中

TAKE6

新しくなった大阪ブルーノートでTAKE6を聴いてきました。

作品の制作が思うように進まず焦ってたし、なんだかとっても体が重かったし、大阪に着いただけでなんだか疲れちゃって
「ライブなんかで現を抜かしてていいのかなあ・・・」なんて後ろ向きだったんですが・・・

いい!すごくいい!!現抜かしちゃおー!!っていうか、そんなこと考えるのも忘れちゃいました。たった一声聞いただけで。

はっきり言って、曲なんか一つも知らなかったんだけど、何から何まで楽しいのさ。ノリノリさーっ!!

ベースのおっちゃんの職人芸に始まり(な〜んて正確なんでしょう!!)、6人みんなが一芸持ってるし、もちろん誰をとってもうまいし、なんと言っても最後まで客席を楽しませてくれて、こんなに聞かせてくれたのに、まだやってくれるのーって感激したのはシーナ・イーストン以来でございます。

アンコールも充実でした。

もう大・満・足!!

一緒に歌う場面がいっぱいあって楽しかったなあ。
トランペットの音やった人すごかったなあ。んでもって、この人に音域なんて言葉はあるんでしょうか?
んんん。やっぱり世界に名前が売れる人ってレベルも違えば、内容も違うなあ。ひたすら感心と感動。
カジュアル席ですら一万円の高いライブだけど、高い時の方が満足度が高くて損した気にならないんだよねぇ。
関西のみなさま。まだ間に合いましてよ〜。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
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武蔵の里: 美作

寒波ですねえ。寒いですねえ。

昨日は武蔵の生まれた美作(みまさか)に行くことになっていて、寒い所で運転が危ないかもしれないというので、念のため運転手も用意して楽しみにしていました。

気合を入れて6時にカーテンをオープン!

うわぁ〜。
雪。白い雪。
ベランダの手すりも隣りの屋根も真っ白。

雪の降らない神戸でこんなに雪を見たのは初めてでした。

でも、そんな日はふとんの中が心地よく、ぐずぐずしていると、隣りの部屋から
「今日は無理だなぁ。50台の玉突きだ」

美作の寒さを心配するどころか、テレビには家のすぐ近所での事故の模様が。
実際は37台だったそうですが、とても高速まで辿り着けないことがわかりました。

急遽電車を調べてみると、9時に出ればお昼すぎに着けるルートを発見。
午後しか使えないけど、今日は元気だし、気合も入ってるし、行きたい!!

電車仕様に荷造りをし直して、いざ出発。
家の前の坂道ですでに、歩行者がキャーッ!!なんてすべっています。
凍結している斜面に気をつけながらヨタヨタ駅に向かいました。

三宮から「スーパーはくと」で1時間あまり。佐用で40分待ち合わせて一両の普通電車に一時間ほど揺られると美作に着きます。

車が急遽長い列車の旅に、しかも一人旅に変更になるなんて、普段ならブーブー言いそうな変更でしたが、雪の中、須磨海岸に始まって、きれいな小川や山の景色を見ての旅は、なんだかプレゼントみたいに楽しくて、持っていった本も読まず仕舞でずっと外を眺めていました。

10年ぶりに真っ白な雪に足跡をつけた気分はまた格別。
何しに来たか忘れそうなくらいの興奮でした。

美作に着いてからは、サッササッサと仕事して、なんと4時59分の電車に滑り込み、再び電車に揺られて9時に帰宅しました。
初めての仕事もすごい楽しかったし、いかにも武蔵のドラマができそうな風景の中への長旅がわずか12時間の出来事とは今でも信じられませんが、次の美作行きが楽しみなまま、今日も気分よく一日が終わりました。

何回行くと完成するか、その仕事の成果は青山にてお見せできる予定。
この気分までこもっていますやら。完成が楽しみです。

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