ハイジのスイス。ネロのベルギー。今度はとうとうマルコの目指したブエノスアイレスだあ。
地理音痴の私がなんでずっと南米にあこがれていたかと思えばマルコだったのか。

まったく世界地図を広げたこともないくらいの時期に世界中の物語に触れていたのだわ。
本もそうだしカルピス劇場は大きいなあ。

しかもよくできていたんだよね。
実際の景色を見てマンガの通り!って思うわけで、よくまああんなに現地の取材が(多分当時は行かずに)できていたものだと感心してしまいます。

つい先週日本を発つ直前にサンテレビで放送していた映画のハイジを見て、山の斜面の角度まで同じで驚いてしまいました。
あの映画はあまりにもアニメに似たところがあるから監督はむしろアニメを下敷きにしているのじゃないかと思うくらいですが、それにしても実写とアニメの違和感のなさに昔の背景を描いた方々を尊敬してしまったのでした。

アルゼンチンに関しては毎週マルコの口から「ブエノスアイレス」という言葉は出てもゴールまで出てこない土地なのでブエノスアイレスの街そのもののイメージっていうのはあんまりなかったけれども昨日は日曜日のドレーゴ広場で道端でタンゴのダンサーとギターを見て本場を感じました。
ブエノスアイレス自体は白人ぽい人ばかりで町もヨーロッパの都会なので、あんまり南米に来たっていう感慨は実のところありません。
ど真ん中の日本人顔の私にはみんなやさしいけどね。
見るからに遠くから来た人だから。
ホテルのカフェの店員さん、これがお人形のようにかわいい金髪の美女、に
you look like a doll!!
って言われちゃった。
日本人形なんだろうねえ。
私が彼女をたとえているのはもちろんセーラが抱えている方の人形です。

まだまだ歩けていないのでこれからいろいろ発見できたらいいなと思います。

それにしても遠くなんだなあ。
まったくの地球の裏側っていうのはブラジルだと思っていたらアルゼンチンだって今回知りました(汗)
おかげで気温の差に体を慣らす必要がないのは助かりました。

来る直前久しぶりにシーナイーストンのHOMEというアルバムを聴いていて最終曲のcarry a dream〜をくちづさんでいながら、その時はそれが映画版マルコのエンディングだったことを意識していなかった。
でもなんか私のどこかが反応していたんだろうなあ。ブエノスアイレスと聞けばマルコ。
映画は見てないけど感じるものがあるんだろう。
もちろんアニメの主題歌は今でも気がつけばくちづさんでいる一番のお気に入りなので、やっぱり来るべくして来た土地なのだ。
今度私の作品がマドリッドに行くらしい。
私もマルコとは順番が逆だけどスペイン行けるかなあ?????

書道家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに現代に通じるアートの世界を展開中