Kinkoちゃん随筆

書に遊ぶKinkoちゃんの気ままな日常 ・・・現代アートから海外情報、最近なぜか少年隊まで⁈なブログ

2016年09月

働くおじさん

20160915 (8)
画材屋さんに行っていろいろ買ってきました。

やるぞー!と思って始めたらなんかいい感じ。
このまま個展出来るくらいバカバカ一気にできちゃいそう!

なんてウキウキしていたら床の修理だって。

はあ。

できないじゃん。
何でいつもやる気をだすとこうして何かおきるんでしょう。

まあ運が悪かった。
私が引っ越してくる直前に洗濯機の排水が壊れて溢れるトラブルがあった、といって、私が着いた時まで大家さんが工事の後の掃除をしていた。

それが実は済んでなかったんだなあ。
後から聞いたら下の階に漏れてるって指摘されて気づいた水トラブルだったそうで、それだけ床に滲みてたわけですよ。それを完全に乾かさずに表面だけ床を交換して、大家さんがキッチンだからよかれと思って防水マットを敷いちゃった。で、自然にさらしていれば少しずつかわいたんだろうけれども、マットでふさがれちゃったから床下の水が逃げられず、床板に滲み込んで床板が膨張して盛り上がってぱっくり床が口を開けちゃったんです。

はああああ。
床板めくれば黴だらけ。オーマイガー。
な〜んか最初からこのマットが嫌な感じしてたんだよなあ。
理由はわからなかったけど、なんか嫌で、上にバスタオル敷いてかくしていたんだ。体ってわかるんですねえ。

で、工事が始まったんだけど、台所の前をあれこれしてるからまともに料理できないし、黴もひどいしねえ。
換気扇まわしっぱなしだからうるさいし。
まあうんざり。
一回で終わる工事じゃないし。
下見に来てから今日で5回目。あと2回は必要らしい。
立ち会わないといけないからでかけられないし、不便きわまりない。

ただね、職人さんがいい人なのでよかったです。

最初はお願いしたら毎回靴を脱いであがってくれたし。脱いだからって言っても靴下もきれいじゃないので(2回目からはわきまえて外で脱いできちゃうし。)いいか悪いかわかんないけど(どうせ後で掃除しないといけないのは同じことで)まあ気持ちがうれしいです。
今日は機械を使うからということで靴のままですし、養生のビニールも私が用意ですが。

でもきっちり仕事はしてくれます。来る前には電話してから来るし、流しで手を洗って周りに水がはねればきれいに拭いてくれる。そういう人としての心得はきちんとしています。
このおじさんが特別すごいってことでもない気がする。
スペイン人は働かない、と日本ではイメージが定着していますが、根拠がないなあと思う。

逆によくやるなあ、と思うことの方が多いかな。
カフェなんか、外の席がいっぱいでも、天気がよければ「外がいいでしょ?」といって重い重いテーブルと椅子をほいっと運びだしちゃうし、テラス席なんて毎日せっせと出しちゃーしまってるんだけれども、いちいち重いんですよ。それを当たり前にやっちゃう。
工事なんかも結構朝早くからやってるし。だれがスペイン人は働かないって言い出したんだろう。日本の志のないバイトちゃんやパートさんに比べたらみんなよっぽどきちんと働いているがなあ。
マニュアルじゃなく臨機応変に。

工事の話にもどると、案外私は楽しく立ち会っています。

もともと職人さんが働いているところを見るのは大好き。
いろんな道具が出てきて、へ〜っと思ったり、あ、そこはそうやるんだ!と発見したり。
勉強になります。

今日も複雑にならんでいる木のタイルをカットするのはどうやるのかな?と思っていたら、いちいち物差しなんて使わないで、木のへりに糊をつけてうまいこと印してチャチャっとすすめちゃう。こういう現場の知恵って見ていて気持ちいいです。

あと2回、大掃除が待ってるけれども、そういうお勉強とスペイン語の練習の機会をもらえたと思って前向きにとらえております。

そういえば、カットしたときにでたおがくずでタイルの隙間を埋めているのを見て私が「なるほど〜」と喜んでいたら、
「日本には木材はあるのか?」
と聞かれました。
あるもなにも家そのものが木なんだけどね。

床だけじゃなくってよ!(お蝶婦人のアクセントですよ)

でも、そのくらい日本文化なんざ〜知られていないんだなあ。
ことあるごとに、スペインは遠い国なんだと感じさせられます。英語圏と交流しているだけで日本はずいぶん国際化した、と勘違いしている気がします。逆に、私は遠くに来てよかったな、と思います。

にしても、帰り際、次の日程を決めている時におじさんに
「理解はよくできてるけど、話すのが苦手だねえ」
と言われてしまいました。
はい、まだまだです。トホホ。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中

「おはなしコンサート」(童音社)復刊にご協力ください。

パクチーもらっちゃったぁ

まままままさか。
パクチーがこんなにおいしいなんて!

今日初めて入った八百屋さんが中国人の店で(中国人多いんです。スペイン)
店番のお兄ちゃんがなんだかうれしそーに中国語で話しかけてきました。

いやいや日本人だよ。
中国人じゃないよ。

と言っているのに、中国語で答えたせいか
相変わらずにこにこしながら中国語で話し続けちゃって
その間に会計が済んでるのに
突然後ろからよくわかんない葉っぱの束を取り出し
「どう?」
と促す。

わかんないんだけど。

何?
と言っても
店員さんも「う〜んと?」と説明できない。

どう使うの?

と聞いても
「そーだなー」
と考えてる。

あ!もしかして香草(シャンツアイ)?
と聞いたら
「そうそう!!!」

そして
勝手に束を半分に分けて私の買い物袋に入れてくれちゃいました。

パクチーだよ。

買ったことないよ。

東南アジア料理の店で出されてもおいしいと思わないし。
食べられるってだけで。

う〜ん、どうしよう。

けっこうあるんですけど・・・

そこで思い出した。

バルセロナのレジデンスで一緒だったイブラヒム。
パレスティナ出身。
まな板を一切使わずトマトでも何でも、ちっちゃーく掌の中で切り刻んじゃいます。

そうだ。
イブラヒムがしょっちゅう、レジ袋からあふれんばかりに買ってきては
せっせと葉っぱをむしっていたのはこれじゃない?

そこで真似してみました。

葉っぱのところだけむしって
ちいさ〜く刻んで、にんじんとかビーツとかも細かくすりおろして混ぜて
ついでにハムとモツアレラも刻んじゃって
信じられないくらいたくさんのレモンを絞って
塩コショウとオリーブ油。

にんじんとかチーズたしても半分はパクチーだよ。

知らないよお。
くっさくて食べられなかったらどうしよう。。。。。。。。

ところが。

ぜんっぜん臭くない。
それどころかパクチー入ってるかどうかもわかんないくらい。

マジか・・・

一回で全部食べちゃった。

ほうれん草の大きめの一把くらいあったんだけど。

レモンおそるべし。

そうなんだ。
イブラヒムはしょっちゅうサラダを作っては誰かにふるまうのが大好きだったんだけど、
何がなくてもレモンがないとダメなんだって言ってたっけ。

日本はレモンが高いからこんなに大量に使ったことがなかったけど、
まねしてみたら
めっちゃわかる。

モッツアレラもオリーブ油も生ハムも
スペインに来るまでは、わざわざ食べる意味わかりませんでした・・・

せっかくなので、こちらで
ちょいといいものを買ってみたら
な・る・ほ・ど〜〜〜
と思ったのですが、

今日はパクチーとレモンに目覚めてみました。

なんてヘルシー。

でも日本でやろうと思ったら高いんだろうなあ。
いくらすんだろう?今日のサラダ。

今日ちょこっと垂らしたオリーブ油だって
13ユーロで買ったけど、ネットで調べたら楽天で4000円だったぞぉ。

なんにしても
来たおかげで体験できた一皿でした。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
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天のはごろもプロジェクト1

はごろも(風)Jpeg

カディスのアーティストインレジデンスでは
「天のはごろも」プロジェクトを実施。
そのうちのひとつ
ビデオを改良、公開しましたので御覧ください。
https://vimeo.com/180938194

書家として文字を書いている動きは、
外国人からDance!と言われます。

美しい書は美しい動きから生まれるのです!

今回は、仕上がりの紙作品を意識せず、
動きにフォーカスした映像作品です。

日本中に天の羽衣伝説はたくさんありますが、
その中から、私が最初に出会った羽衣伝説をもとに物語をつくりました。
羽衣が風に飛ばされて空に帰れなくなった天女。
そこに通りかかったやさしい若者。
二人の恋。
別れ。

さて、映像の中で私が書いている文字はなんでしょう?
9回書いています。
複数回書いている文字も。

なんてクイズではありませんが、
わかるともっとよい鑑賞ができるとは思います。

カディスの青空と光と風の中、気持ちよく天女になりました。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
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