Kinkoちゃん随筆

書に遊ぶKinkoちゃんの気ままな日常 ・・・現代アートから海外情報、最近なぜか少年隊まで⁈なブログ

2016年10月

寒空の下、鍵があかない事件。

今日は雨。
一日中寒い。
突然冬になったみたいな寒さで、
煮魚なんかしてのんびりしていた。

気が付けば夕方。
ゴミ捨てしたら今日はおしまーい!と
外に出た。

持って出るのを忘れないように、いつも鍵を鍵穴にさしているんだけれども、
今日はポストのDMを処分しようと思って、
ポストのカギがついたほうの鍵束を持って。

で、
帰ってきたら鍵が回らない。
びくともしない。

うそーっ!!!!!!!

内側からささってると回らないの????

かたまる。

思考停止。

ゴミ捨てはアパートの目の前だから電話も何も持ってないよ。大家さんに電話もできないよ。
どうする?

ただ、最悪の事態のために、鍵屋さんは発見していたのでとりあえず向かう。
Tシャツ一枚で凍えそうなんですけど。

ところが今日に限って休み。
仕方がないので、顔を覚えてもらっているスーパーに向かってみたけどスーパーも閉まってる。
まだ明るいのになんで???
再びかたまる。

なんだか「最悪の事態」以下みたい。

とりあえず建物には入れるから階段で一晩過ごして明日大家さんのところまで歩いていくしかないかなあ、とか最悪のシュミレーションが頭の中をグルグル。
でも大家さんの自宅は歩ける距離じゃないし、お店は朝にならないと。。。
寒いよ今日。一晩もたないよ。

もう仕方がないので通りかかった人に他に鍵屋さんはないですか、
と聞いてみる。

ホント最悪。
「今日は祝日だよ。」
だって。
つまりはどこも休みってこと。知らなかった。何の休みだよお?何故か昨日ガイドブックで祝日を調べていたのにのっていなかったよお。

警察は?
と聞いてみたらそれも閉まってるようなことを言っている。

で、高いけど、そういうカギを開ける業者だったらあっちこっち宣伝あるよ、と案内してくれた。
確かに日本でいうならピンク系の電話番号みたいにダダーっとシールが貼ってあるところがあった。

でもね。
電話もお金もないんですよお。

そしたらその人たちのマンションに連れていかれて、管理人さんにまともそうなところを調べてもらって電話して呼んでくれました。
その上、部屋から妹さんが紙の束みたいの持ってきて
みんな一緒に私のアパートに向かいだし、
何が起こるのかと思ったら、
業者は高いからまずは自分たちでやってみよう、
とあれこれ挑戦し始めて。

で、大騒ぎしていたところへ、他の階の人が出てきたので、
こういうわけなんだよー。と説明。
すると、
あ、じゃFさんに借りているのね。と。
大家さんの電話番号を知っているというではないか!

で、電話をかけて事態を説明してくれて、保険会社に頼むから安心して業者にたのんで、という話に。

それでも、こんなカタコトの外国人を放っておけない、
ということで、
みんな全部終わるまで立ち会ってくれて、
私が業者に支払いをしている間に去っていったのでした。

人情!

の一言。
本当に寒くてどうなるかと思った・・・。

みなさん、通りすがりの私にここまでしてくれるなんて本当に感謝です。

ああ、これで私も海外の事件らしい逸話を一つ作ってしまった(涙)
用心深いつもりだったんだけど。
こんなことがないように散歩でも近所の買い物でも電話持っておかないとって思っていたんだけどなあ。

魔がさしたぁ。

でも一つの収穫はご近所さんができたことかな。
airbnbで借りたからあんまり大きい顔ができなくて引っ越しの挨拶などしておらず、
とにもかくにも誰一人知り合いがなかった状況から顔見知りが出来たのは心強いです。

やっぱ人間一人では生きていけないのね・・・。

何もないはずの雨の日が、特別な一日になってしまいました。

・・・それにしても業者がやった作業は妹さんがやったのとほぼ同じ単純作業だったのにびっくり。
特別な道具とかなし。
つまりこのドア、すごく危なくないですか???

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中


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日本こわすぎ・・・・・・

https://www.youtube.com/watch?v=8GvVqRLtTQ8

たまたまyoutubeでみつけた資生堂のCM。
といっても放送中止というので驚きました。

「素敵な大人の女をめざそう」というメッセージは明らかで、元気で前向きなメッセージだと思うんですが、
「25歳は女の子じゃない」
の部分だけを見てかみついた人たちがいたんですね。
それもたくさん。

アホか。
幼稚すぎる。

いつまで子供でいたいんだよ。実際25歳は「女の子」じゃないじゃん!!!
社会人だよ。

このCMで誰が傷つくっていうんだろう。

少し前には、子供が小学校に上がるまでに覚えておきたいことを並べたポスターが
古い男女観にしばられた作り方で子供に古い価値観を植え付けると
訴訟した大学の先生がいたそうですね。

元気にあいさつ。
とか
遅刻しないように。
なんていうフツーのことが並んでいるだけ。

問題は、いい子っぽい内容のところに女の子の絵があって、
遅刻しそうな絵は男の子になっている。
子供を怒っている絵はお父さんで
なぐさめているのはお母さん。
なんてことだそうで。

深読みし過ぎだよ。
むしろよく気づきましたねえ、というか。
世の中に問題提起するための訴訟というけれども、もはや売名行為に見えるくらい。

こうなってくると今に化粧品のCMを女性用男性用にわけて
女性用にはきれいな女の人が出てくる
というだけでも差別だとか騒ぐ人たちが出てきますね。
もういるのかな。

男女平等といったって、男女は性差のある別の生き物だっていうことは変わっていないのに。

よくわかんないなあ。
女の子じゃないと言われて過剰に怒る女たちと
女の子は女の子らしく、が垣間見える「気がする」だけで過剰に怒った男性と。

もちろん、多くの人に見られるものに批判はつきものだろうけれども、
どちらも一部の人に強く批判されただけですぐひっこめてしまった。

作った人たちの良心や努力の部分と、
批判した人たちの短絡的なエネルギーとがとても同じ質量に思えない。

あまりにこわい社会だと思う。

おもてなしおもてなしと空騒ぎが続いているけれども、
ものすごいスピードで異常な感覚が蔓延しているこの国は
いつそのおかしさに気付くのだろう。

病んでいることに気づかないと治せないけど。
いままでにない自国礼賛モードに突入しちゃっている日本人が
自分の異常に気付く日はくるんだろうか。
何か痛い目みないとだめなのかな。
どんな形で痛い思いをするのかわからないけど。

テレビを見る人が減って、この先これまでみたいに右向け右って
大衆がどーっと同じ方向を向くことが減ったら少しはまた違うことになるのかなあ。

ま、とりあえず今は
距離をおけていることが私にとってはいい環境だなと思っています。

2か月ぶりの雨でちょっと憂鬱なことを書いちゃったかな。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
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