東京滞在中にもう一つやりたかったことの一つはネイルでした。

もっと時間があれば美容院も行きたかった。

でもサンダルを5分で買うのがやっと。最後の最後まで未練たらたらでしたがあきらめました。

普段はいっつも爪に墨が入ったままで、どんなにおしゃれをしても、というかおしゃれした日ほど気になってしまいます。
ネットで質問してもいっこうにこれ!っていう答えがなく
書道仲間に聞いても「髪を洗うと落ちる」とか言われてしまい
そんなくらいじゃ落ちなくて困ってるのになあ、と思い続けていました。

ようやく最近わかったのは、他の人は私ほど手を汚さない。ということでした。
大字を書いたりして、ドバッと大量の墨を使わないとここまで墨が入りこまないのです。

青山展に出品した横3メートルの大作を友達と作っている時に、友達が「すごい手汚れちゃった〜」と言ったことからわかりました。

もちろん初心者じゃなく、展覧会も多数出品してる人です。
で、大きい字を書いてる知り合いは男の人が多かったのでピンとくる答えがこなかったのでした。
多少汚れが残ってもそんなに気にしていないみたい。

それはそうと、しばらく墨に触らない展覧会中は、きれいな爪を楽しめる大チャンスだったのです。
マニキュアぬっても、はじっこから墨が見えてるともっと汚らしいから。それに、きれいな爪でお客様をお迎えしたかったし、なんせ青山で磨いてもらうのは気分が違うじゃん。

毎日ギャラリーに通う道すがら、キョロキョロしながらサロンを探してて、2箇所ほど、すぐ近くにあったのですが、結局時間がありませんでした。
一回だけ、後片付けをした後、手伝ってくれていたコと「やってみたいよねえ」と盛り上がって、夜までやってるサロンに行ったのですが、その日だけ、週末で閉まるのが一時間早く、断られてしまいました。う〜ん、無念。

ようやく日常にもどり、先週末に久しぶりにマニキュアを塗りました。でも、月曜日に大作の稽古をして色が変わってしまいました。
結局こうなのよね。
神戸展こそ頑張ろうかな。期間中は半紙しか書かないぞ。うん!

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中