趣味は何ですか。
少年隊です。
な2年間。

体がきつい時も精神的にきつい時も救われました〜。
前も書いたけどエンタメって素晴らしい!
そして少年隊がひとつひとつのステージでいちいち頑張ってるから飽きない!

ただ不満が少々。
これはご本人たちにではなく鑑賞する側に。

You Tubeとか見ているときにたまにコメント欄をのぞくことがあるのですけれども
そこで繰り広げられるバトル。

若者またはアンチ:口パクじゃん
ファン:生歌です。

なんだかなあ。
ジャニーズ=口パク
って定着し過ぎちゃいましたよねえ。
光GENJI出現まで「口パク」なんて概念すらもなかったのに。

これはジャニーさんが発明したわけではなくて
当時アメリカの大スターたちが
お金払ってコンサートに来てくれるお客さんにいいパフォーマンスを提供するのは当たり前だけど
テレビの視聴者はお金も払わず聞くんだからテレビでは歌わない。
っていうのを始めたところだったんですよね。
アーティストの喉を酷使せず保護するためにも一理あったわけですけど。

確かに少年隊もその流れで録音を流されちゃった時期があってシラケた気分にさせられたことはある。
この少年隊熱のきっかけを作った我が夫でさえも、2年前は
「これすごいよ!見てごらん!」
っていうと
「どーせ口パクだろ〜。なんか嫌なんだよなあ」
という反応を見せていました。
日本中にそんな気分が広がったと思う。
少年隊の人気が失速したのはテレビ番組が減った不遇な状況のせいというよりは
「少年隊も?」
って思われちゃったことの方が大きかったのじゃないかと思います。
実力ある本格派っていう売りだったのに終わったな、みたいな。

今思えばご本人たちのほうが悔しかったくらいでしょうにね。
あれだけ鍛えてデビュー前から生放送も含めてステージをこなしてきた人たちなんだから。

しかも今の子たちと違って当時のアイドルたちはアイドル専用ステージだけで歌っていたわけではないのです。
美空ひばりも生きていれば五木ひろしや八代亜紀がバリバリに大ヒットを飛ばし
ビジュアルもパフォーマンスも破格に備えた新御三家も油がのっていて
ジュリーみたいなスターもいて
他にも次から次から本格的な歌手が生まれた時代。
アイドルだって聖子ちゃんも明菜ちゃんも実力派。よしえちゃんもうまい!
そんな様々なジャンルの年齢も様々な大スターたちと
ヒットチャートも一緒に競争していたし
共演すればその人たちの圧倒的パフォーマンスを目の当たりにしていたのだ。
そんな人たちの前で口パクをするなんていうのは屈辱でしかなかったでしょう。

そりゃ下手な歌聞かされるよりは録音流されたほうがマシだけど
そもそも歌手なのに「下手」前提ってあっていいのか???

今の子の場合、うっかりジャニーズの誰かのファンになると、ジャニーズ専門番組が存在するし、掃いて捨てるほどのグループとジュニアがいるからその子たちを見て色々知った気になっちゃうんだろうけど
一流のパフォーマンスを見ていない。
ジャンルも狭い。
目も耳も肥えていない状態で、まだ完成もしていない子供の中からお気に入りを選んでいるだけでしょ?

アンテナ張って本格を求めていっている若者もたくさんいるし、その気になれば昔より色々手に入れることは可能な時代ではあるけれど、好きなものしか見ない時代。
子供たち全体としてみればプロの音楽を知らないまま終わる人が昔よりはるかに増えてしまっているのではないでしょうか。

ジャニーズも少年隊ほど激しく動いてもいないくせに歌えないような人を売り出すのはもうやめないと。
力がつかないし、せっかく力のある人が誕生しても色眼鏡で見られちゃうのだよ。

それともう一つの不満。
バトルではないけど

若者:踊りながらハモれるなんて。
ファン:少年隊はハモれるんです。すごいでしょ。

みたいなやりとり。
その昔「夜もひっぱれ」なんかでもしきりにハモる人をほめていたし
Winkやキャンディーズの動画にも同じようなコメントをみかけるけど
プロが3人いてハモるのは当たり前だーーーーー。ほめ言葉になってない。

プロをつかまえてこの次元のやり取りをするのって日本くらいですよ。
逆に言うと、プロの実力のない人が蔓延している状況があるっていうこと。

そういう背景とあいまってプロをリスペクトする意識も低い。

鑑賞者が育たないと作り手も育ちにくいのだよ。

今の影響力を考えるとジャニーズさんには責任もってレベルを上げてもらわないと。

昔はよかったっていいたいんじゃないの。
もっとすごいものが見たいの。
実力ある若きスターにドキっとさせられたいんですよ!
新鮮な驚きがほしいのです。

ただ付け足しておきます。
プロならば生歌もハモリもできて当たり前ですが、安室奈美恵も三浦大知も
あんな無茶な体勢で声を出すことは要求されていないっていう場面が少年隊にはたくさんあります。
休みなくめまぐるしく動いてからの歌っていう心臓破りも多数。
そこはしっかりみんなで評価したいところです。


書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中