Kinkoちゃん随筆

書に遊ぶKinkoちゃんの気ままな日常 ・・・現代アートから海外情報、最近なぜか少年隊まで⁈なブログ

びっくりしたこと

スペインの車窓から

スペインからメールが届きました。

スペイン北部で大雪が降り一面銀世界。

そこまではそんなにめずらしいことではないですが、
添付写真にびっくり。

ひょっこりこんなお友達が。
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サファリパーク?

いえいえ

スペインの公道です。

マジか?

・・・本気にしてしまった私。やっぱり疲れてる?

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中

「おはなしコンサート」(童音社)復刊にご協力ください。

深夜の事件? (1)犯人は・・・

なんだか最近不思議な出来事が続く。

こないだは不気味な悲鳴で眠れなかった。

日も暮れて夕飯時も終わり、人々が寝静まろうかという頃。

外が何やら騒がしい。

この家は京都のうなぎの寝床のような造りなので、街の中心部にありながら、
一番奥にある寝室には週末でも喧騒は一切聞こえてこない。
夜これだけ音に悩まされない環境は生まれて初めてと言える。

なのに今日は悲痛な声と、時々男性の怒声のようなものが・・・

はっきりとは聞こえないながら、
声が近いので表とは思えず、恐る恐る中庭を見る。
が、誰もいない。
それどころか、今日はどの階の窓にも電気がなく、開いている窓すらない。

ではこの建物ではなく
表で何か起きているの???

逆に怖くて表の雨戸を開けて外を見る気になれず布団をかぶる。

でも、12時をまわってしばらくたって
また始まった。
女の人の悲鳴のよう。それも耳をつんざくようなのじゃなくて、もっと苦しそうな・・・

それが続く。

ここまで平和な空気しか感じてこなかったマドリッドではあるが、
やっぱりきれいごとだけじゃないのか?
こんな奥まで聞こえてくるとはちょっとやそっとの事件じゃないぞ?

なんだか犯罪の光景しか浮かんでこなくてまんじりともしないまま夜が明けてしまった。

翌日。
大家さんも何も言ってこないし、
街の様子はいたって普通。

とりあえずぐるっと散歩してもどってくると、
3階に住むおじいさんが大荷物を抱えてドアで苦戦していた。
ドアを押さえていたら、すぐエレベーターが来たので私は階段で上がろうとすると、
「ありがとう。」
と荷物を入れ始めた、が、
「あ、そうだ!」
私に言っているとは思わず上がっていると
「ちょっと聞いて!」
と言うので降りてみると
「うちのさ、犬がさ、朝からずっと、くうううううううんって・・・」

と始まる。
くううううん?何、日本によくいるペット溺愛者みたいにペットのろけを聞かされんの?
興味ないんですけど。

あ。

え?

えええええ?!

あれは、くううううん、なんてかわいいもんじゃなかったけどね。
「ああ、おたくの犬?ゆうべの」
と返してみた。

すると
「やっぱ君んとこまで聞こえるくらいかあ。
すまん。でっかい奴なんでねえ。それが走らせても何してもおさまんなくて
うんぬんかんぬん・・・」

というわけで、事件でもなんでもなかったことはわかって安心だったのだけれども。

それまでも、このおじいさんとは玄関ロビーで何度も遭遇していたけどいつも一人だし、
なんせ今まで一回も犬の声なんて聞こえてこなかったので、
どうやら飼い始めたところらしい。

それがはっきりしたのはさらに翌日の朝。

土曜だというのに朝っぱらから女の人がものすごく大きい声で怒鳴っている。
それと前後してドドドドドドっていう足音。

それが何時間も続く。

時々Stop!とか英語が聞こえてきて、どうやら犬のしつけの先生を呼んで
「家の中で」
訓練しているらしいのがわかった。

訓練中は部屋の窓をあっちもこっちも大開放してやってる。
窓は全部中庭に面しているからつつぬけです。

この先生の声だったら悲鳴の方がよかったよお(涙)
なんで犬の指導は英語なんだ?
文句とか命令とかの英語ってどうしてこんなにきつく聞こえるんだろう。
神経に障る。

それからも何日も指導が続いてた。

考えてみると犬はいくら大きくたって
小さい子供みたいにドタドタした足音たてないじゃない?
靴も履いてないしねえ。
ってことは聞こえてきた足音は先生じゃん。
ううう、ひどい。

しかもだ。

こないだ窓をあけたら、
私の部屋の窓の外、窓枠っていうかなんていうか、
窓開けたすぐんとこ、
そこに包装のビニールと網がくっついたままの、
ほぼ齧りおわったサラミのはじっこが落ちてた。

これも、ここまでの流れがなくて突然遭遇したら驚いただろうな。
こんなあり得ない場所にあり得ないものが。

って、
上に犬がいたってあり得ないんだけどさ。

  ?
  ??

ドタバタしたわりに、
今日も奴はくううううううん。って続けてる。


書道家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに現代に通じるアートの世界を展開中

神戸新聞

いやいや〜、インタビューを受けたから載るのは知ってたけど、きのう神戸新聞を開いてびっくり。
ばばーんとKinkoの写真があって、腰が抜けそうになりました。一面に載っている真央ちゃんの写真と同じサイズだし。真央ちゃんは逆転でグランプリファイナルを制したすごい日ですからね、驚きです。
記事の面積もたっぷり、すごくていねいに紹介してくれていました。
先日、読売新聞が新刊紹介をしてくれましたが、それは会ったこともない記者さんが、本を見て客観的に書いてくださっていました。それだけでもとてもうれしいことでした、もちろん!!全国紙ですし。でも、さらに今回は、読んでくださった記者さんが本への愛情を込めた文を寄せてくださいましたし、Kinko本人よりもうまくKinkoの思いをまとめてくださった気がします。うますぎて照れるくらい。なんかはっきり言ったら照れちゃうからダラダラ話した内容を、スパッとまとめてくれてるので、Kinko自信が話したことばより立派に感じられて、マジ照れる。
そして、なんと言っても、プロだなぁと感じるのは、ちゃんと聞いててくれたかな?っていうようなところも、きちんと拾ってまとめてくれていて、読んでいて嬉しいのですよね。実にリスペクトしてしまう記者さんです。
こんな素晴しい記事を書いていただいたのだから、心に響いて本屋さんに向かってくれる人がいるとうれしいんだけど。そればっかりは私にはどうすることもできないから、祈るしかないんだなあ。
直接間接に感想を寄せてくれたり、応援してくれる人の声が少しずつ聞こえてきて、本当にこの本が大切なものになってきました。
Kinkoの夢がかないますように。

tokyo

おかげ様で、湖心社展が盛会のうちに終了しました。
ご来場のみなさまありがとうございました。
ど真ん中の仮名を書いたのを、こういう場に発表したのは初めてなので、色々な先生方が、私の作品の前で、「こーきたかー」と驚いてくれました。「現代的なのを期待して探してたんだけどあなたのがないから、どこかな、と思ってたんだけど」って。
どんな場面でもサプライズは大事ッス。うふふ。

サプライズと言えば、ひっさびさに東京に5日も滞在して、昔と違うピカピカの地下鉄で六本木と銀座を往復して、もー完全にやられました。
今年は1月にNYにも行ってきたけど、もう今の銀座も見ずにNYまで行ってた私って何ナノ?みたいな。
毎月上京してんのにさ、何にも見てなかったぁ、私。
次からは寄り道するぞぉ、遊ぶぞぉ!!
残高を見たらすぐ折れそうな決意だけど・・・。
いやあ、いつの間に私は神戸っこになったんやろ?
完全にアウェーだ。
でも、早くまた行きたいなあ。

老化しない

七夕をはさんで、関西でお世話になっている会の社中展がありました。いつもは実験的なものばかりだしているのですが、今年は初めてまっとうな仮名作品を軸にしてみました。大会場ではおとなしかったですが、今はわが家の床の間で涼を演出してくれています。
仮名もKinkoには最近になってからの新たな挑戦です。
これはこれでじっくり時間をかけないと・・・
書も、書に限らず芸術全般、いつかいい作品を、なんて夢見たら、やらなければならないことが山ほどあって、今頃思っても時間がたりないや。なんて、悲しくなったこともありました。でも
「そっか。長生きすればいいんだ!」
と気づいてみました。
時間が足りないなら延ばせばいいんだよね〜。
もともとからだがそんなに強いほうではありません。
なんていうと「またまたぁ」と言われることの方が多いですが、そういう人たちが見ているのは瞬発力なので、仕方なく無茶した後は必ず反動がきて、じっくり休むはめになります。だからやっぱり、体が強い人より時間が要るわけです。
昨日、先ほどの展覧会の搬出があり、作業の後、皆さんと食事に行きました。平日ですし、書道ですし・・・Kinkoなんて子供!なメンバーなので、やっぱり健康がらみの話がでました。で、今流行の茂木先生の話なんかもして、「脳は老化しない」なんてことで盛り上がりました。そんな中、N田さんのお話にみんなで驚!!82歳のお母さんの脳の中の血管が新しく生まれた。というのです。使えなくなった血管を補うために、伸びているって。老化しないだけじゃなくて、まだまだ頑張ろうとするんだ。すごい。その話を聞いて、お日様をいっぱい浴びている元気なポトスを連想しました。伸びすぎた枝を切るとある日違う方に向けて新しい葉っぱが顔を出しているそんな姿です。
そういう話を聞くたびに、今まで過ごした時間より、この先に待っている時間の方が、ずっと多く広がって感じられて、楽しみになります。
でも、それには健康だ!栄養とろー。ほんというとおなかすいてきた。だから今日はこれにて。




FF

久しぶりの更新です。

しかし、これには訳が。
・・・・。
FFです。FFXIIです・・・。
全部やってる以上やらないわけにいかなくて・・・。

3月の発売の時には正直、
「うっ。出ちゃうの?」
って動揺しました。

だって、3月には上京の後、合宿もあれば毎日展の制作もあれば他にも諸々抱えていて、ゲームしてる場合じゃなかったんですもの。
実際合宿前にはちょっと風邪気味になるし、帰ってからはなかなか疲れが抜けないし、さんざんなことになりました。そうしている間にも軽々しくコメントできないような大きな出来事があって、ますますFFのことなんて言えないわ。みたいな。

ん〜、でも最近まわりにFFって言っても通じない人が増えたような・・・。

そんな変化もうすうす感じつつ、複雑な中(?)やり抜きました。

情報交換もなく、自力でよ!(う。この気持ちも分かち合えないかぁ)

ただですね。
本人のこだわりとしては、やることだけはやっとかないと。ということで、結構忙しい日々となりました。
近所の方からは「最近見かけないわね〜って話してたのよ。そんなに忙しいの?」と聞かれ、返答に困る一幕も。家にはいたし、忙しいのも確かなんだけど(汗)

なにはともあれ、あれやこれやに加えて毎日展の作品も本人としては気に入ったのを作り一段落。
そして、FFもエンディングを見たのでした。

昔っから大事な時に限って他のことやっちゃうのはクセみたいなもんかなあ。
中学時代は試験の前には必ず手紙を書き出しちゃうし、高校の時は必ず新しい本を買ってしまっては読み始めてたっけ。
ふーっ。みんな終わってゴールデンウィークはゆっくり休養だ。

・・・はい。一部のみなさま。お待たせしております。覚えております。忘れてないですよ〜。休養後に集中して取り組みます・・・。予定の行動でござります。ご安心を。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
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はじめて見た!桃太郎のお供・・・

9月末からずっと風邪をひきっぱなしのKinkoです。

夜寝て朝起き、滋養のあるものをしっかり食べる、というとっても健康的な生活を送っているというのに治りません。これってここ20年くらいのKinkoの生活では快挙・・・だから体が受け付けないんじゃ??という人もいるくらい。

総合感冒薬をあきらめて耳鼻科に行ったらようやく効果が現れ始め、気を使わずに生活できるようになってきました。

まる2ヶ月「風邪ひきさん」だったので、用心していたら恐ろしく体がなまっています。体脂肪もとても怖い数値。
そこで、昨日、六甲山へもみじ狩りに行くことにしました。
久々の登山ハイキング。

海、町、山がとても近い神戸。多い時は毎週のように山登りしていたのですが、山の中に住み始めてから逆に遠ざかり、この一年間で初めてになります。

秋晴れの中、お弁当を持って出発。
いきなりの上り道の連続ですごい汗が流れます。
でも、さすがに出発が山の中とあって、最高峰に着くのは早く、最高峰からは下りばかり。
足を延ばして有馬温泉まで歩くことにしました。
コースは緑と太陽の道。
紅葉は今が盛り。
混んでるかな、と心配しつつも途中の「紅葉谷」という名前に惹かれてルートをとりました。

が、全然人に会いません。

名前ばかりでたいしたことないのかな?と思い始めた矢先、すばらしい景色が広がりました。
そこから一時間のぜいたくなこと。前を見ても振り返っても見事です。

今度は逆側から登ってみよう、なんてもう次が楽しみ。
どうして人がいないのか不思議ですが、そこが神戸のいい所でもあります。

さて、
紅葉谷に入ってしばらく、平坦な道を歩いていた時、頭の脇から轟音が。
わずか2、3メートルのところでしょうか。
思わず立ちすくんでしまうほどの勢いで、紅葉のなかから出てきたのは、なんと野生の「雉」

は、はじめて見た〜。飛んでる〜!!

と、雉であることを認識した瞬間。向こうからこっちにバサァ−っ!!

もう一羽来た〜っ!!

すごい迫力と鮮やかな色。怖いと美しいが混ざり合って改めて野生の力を感じました。

動物園のも剥製のもこんなに大きくなかったよ〜。存在感が違う。自然の中の命の強さを感じました。

その後も黄色い世界を歩き続け、沢を渡り、温泉からはロープウェーとケーブルカーで同じ紅葉を上からながめて帰りました。贅沢!
たくさん歩いて疲れたはずなのに、木の気を体いっぱいに浴びて、今日はすっかり体が軽い。ありきたりだけど、自然の力ってすごいですね。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
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ガイジンの感覚

カリフォルニアに住んでいる高校の同窓生からはがきが来ました。

一時帰国した際に、4月のPrecious Linksの案内を見てくれたそうで、行けなくて残念、とのお詫びをわざわざ送ってくれたのです。

卒業以来会っていないのですが、文面からは彼女らしさが伝わり、とてもほのぼのした気分になりました。是非また会いたいなあと思いました。

外国には住んだことのないKinkoですが、大学の時に一ヶ月だけ、カリフォルニアのある町にホームステイしました。

23歳のママと24歳のパパと1歳の赤ちゃんの家庭で、ママが私たちのグループの先生で、私が学生のリーダーだったので、普通のホストファミリーより会話したのじゃないかな。
年も近いし、ずっとお付き合いする・・・はずでした。

一ヶ月の滞在が終わり、いよいよお別れの日。

ママの目には涙が。
そして、「日本に帰ったらきっとハガキをちょうだいね。」と。

美しいお別れの場面
ただ「手紙じゃなくてハガキよ」と念をおされました。手紙を書くのは苦手だからハガキならハガキで返事を出すと言うのです。

でも、あまりその言葉を重くとらえず、ハガキでお礼を書くのも失礼に当たる気もするし、何より、まだ若いさかり、書きたいことがいっぱいで、長い長い手紙を出したのでした。

しかし、返事が来ません。
ふと、別れの言葉を思い出し、試しにハガキを出してみました。
そしたら、すぐに返事のハガキが。
え?!文字通りの意味だったの?
しばらくはハガキの文通が続いていましたが、ある時、どうしてもたくさん書きたくなって、とうとう手紙を書いてしまいました。折りしもホストファミリーは「近く引越しを考えている」という時に。
案の定、新しい住所を知ることは出来ず、交流は絶えてしまいました。
「ガイジンの感覚」を肌で感じた最初の出来事でした。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
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