Kinkoちゃん随筆

書に遊ぶKinkoちゃんの気ままな日常 ・・・現代アートから海外情報、最近なぜか少年隊まで⁈なブログ

海外で暮らす&語学

バルセロナ市民

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「海外に住んでみたい」というのは長年の夢ですが、ちょっとできることになりました。

日本でビザは取得してきましたが、スペインはとりあえず3ヶ月分しか出してくれず、あとは現地で手続きせよ、というシステムなので、毎日毎日PCと格闘か、お役所通いです。
書類不備とか言われて(私のせいじゃな〜い。大家さんが大丈夫大丈夫って、一部しかくれなかったから)4回も通ってようやくバルセロナの住民登録は完了しました。

これから居住申請を受け持っている警察に行って手続きとなりますが、
その予約がとれないとれない。
予約画面に何十回も入力しては
「あとでまたやってみてね」
の画面を眺める毎日。
あ〜早く周りの景色をながめたい!

そんな鬱屈した日々ですが、
買い物などでちょっと外へ出れば
それはそれはのんびりした空気が流れています。

このところずーーーーーっと気がかりだった胸こりもなくなっている?!
年末に10回以上通ったオステオパシーの先生が、
最後にうちひしがれた表情で「僕の力ではできませんでした。。。」
と、あきらめてしまった胸こりです。
先生曰く
体にアプローチすることは一通り手を尽くしたけど、この様子だと、体だけでは無理。
心の問題があるようだけれども、今の僕では力不足。

はてどうしたものか、と問題解決への道のりが途絶えたかに見えたのですが。

そーなの。ないの。
こんなに毎日お役所に苛立っているのに。

スペイン合ってるかも。

不思議なことに、昨日は猫をなでました。
生まれて初めて!
だって、嫌いなんだもん。猫。
なのに、昨日の朝、こいつが私の部屋の前をうろついてるから、
思わず話しかけちゃって、なんだかなでてみようかしら、
なんて興味が湧いちゃって、
触ってみたら、なんだ毛皮のマフラーと同じ感触じゃないの?私のマフラーと同じ色だし。
な〜んて思っちゃって、

しばらく撫でていたら
こいつがすっかり私に気を許してしまって

それから会うたびに
ごろりと横になっては積極的に腹を見せるように。。。

ありえな〜い。

なんでだよ。
他にも住人がいるのにさ。
なんでみんなと一緒の時にも私にすり寄ってくんのさ?
お前は日本語が好きなのか?

そう。
英語とスペイン語に疲れちゃったから、こいつには日本語で話しかけてたんだよね。

まあ何にしても、すでに奇跡が起きた感じ。
私、変われるかも?

何が起きるか楽しみだわ♥

書道家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに現代に通じるアートの世界を展開中

おはなしコンサートもよろしくです。

ヨーロッパ=スペインへの荷物

12月の末に送った荷物がようやく届き、バルセロナ到着から3週間にして初めて大きい下敷きと紙を広げ(だって大きいのはその荷物に入っていたのだもの)、今日は猛烈に書きました。

スペインへのEMSというのはとかく評判が悪いのですが、
2つ送ったうち、ひとつは2週間前に届き、
もう一つが税関でひっかかってinvoiceを書かされたり手間がかかってました。
が。
関税なしで無事到着。
1ヶ月くらいかかるかもしれないのは覚悟の上で
絶対必要なものだけはどうにかこうにかスーツケースで運んできたので
すごく困ったことにはなってないし、
まあまあの結果でしょうか。
税関はごちゃごちゃ言ったわりには開けてもいないようで
とてもきれいな姿で届きました。
郵便局のおじさんは20kgあるこの荷物を笑顔でエレベーターなしの2階に届けてくれたし。
2回も(同じ人でした)。

VAT(日本の消費税みたいなので、送料まで物品の価格に上乗せして計算されるひどいやつ)は
とられましたけどね。
イチかバチかEMSにしたので怖い金額にはなりませんでした。

さてさて、
ほっとしたのも束の間。
再びトラブル発生。

9日間ほど夫が出張でスイスにいるので時差なく連絡ができていますが、
そのスイスから送ってくれた荷物がとどかなくて大騒ぎ。

私が現在いるところの大家さん(?とでもいっておきます)が受け取りを拒否してペンディング状態とのこと。
FEDEXが言うには 差出人の名前がホテルになっているらしいのです。
夫から荷物が届くことは言ってあったのにおかしいな、と思ったらそういうことでした。
ホテルに送ってくれるよう頼んだら自分のところの名前だけ書いたようで。

そういうことか、と思ったら実はもっとすごくて、
大家さん曰く
「FEDEXは
『ホテルの部屋にあなた(=大家さん)が忘れた荷物です』
と言ったんだもの!」

つくづくヨーロッパに荷物を送るのは大変だ、と思った一コマでした。

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テレビ卒業?

気がつけばテレビがついている人生ですが、
テレビのない生活が2か月経過。
まったく困らないどころか快適そのもの。
平和〜。

目が疲れる
肩が凝る
寝つきが悪い

すべてなし。

テレビのせいだったのね。って感じ。

確かにテレビで覚えたことも多いけど、要らない情報が入って来すぎるんだなあ。
CMもうるさいし。

今はたま〜に映画館で映画を見ています。
英語の勉強にもなるし。

今日の映画はHail, Caesar!
ジョージクルーニーのコメディ。
お色気、暴力、CGといったハリウッドが頼りがちな要素が全くなし。
CGについては使われてはいると思うけど、どーだこんなにCGすごいんだぜ、っていうのじゃないので気になりません。
ハリウッドよ、気づいたか。っていう感じ。
最近は本当にアメリカ映画には飽き飽きしていたけれども、おもしろい映画でした。

キリストは神か、神とキリストの関係は??など
喧々諤々のシーンは
キリスト教の各派をちゃかしてるんだけど、
カトリックのお客さん達も大声で笑ってました。
平和。

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小豆を煮ています

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移動移動の連続からようやく解放されて、
やっと腰を落ち着けられそうになってきました。
さらに少しばかり台所の収納が増えたので、米、みそ、米酢さらには昆布と
日本の食材をどさっと買ってきました。
そして久々に小豆も。
黒ゴマとか小豆はどこにでもあるわけではありませんが、
健康管理に気をつける方々のお店には売っています。
腎臓強化、つまりはスタミナをつけるために毎日食べるようにしていたのが、
カディス(アンダルシアの小さい町)滞在中の3か月は町が小さいだけに
そういう特殊な商品を扱う店がなく、切らしていました。

やっと都会にもどって、店を発見。
黒砂糖とともに買ってきました。砂糖もできればてんさい糖にしたいところだけど
さすがにそこまでは仕方ない。毎日暑いしよしとしよう。

さて、ただいまさっそくゆでていますが・・・

写真にある通り、名前はスペインでも「あずき」です。
ちゃんと複数になってsがついていますが、あずきです。

下には、アレルギーの人用に、日本でいうところの
「ごま、大豆、グルテン、ドライフルーツと同じ工場で作っています」みたいな表記があって、
それから
野菜に添えたり、シリアルと合わせて召し上がれます。
との説明。
う〜ん。
まあ、ありっちゃありか。

さて調理法。
そこには
小豆を洗い、昆布ひとかけらと6−8時間ひたしておきます。
小豆1に対して2の水で45分から60分ゆっくりゆでます。

うそ〜〜〜っ?!

こんなの硬くて臭くて食べらんないじゃん。

マジか。

健康志向のスペイン人はわざわざ高い小豆を買って
こんなまずさを我慢してんのか。

私の小豆、まだまだゆだりません。
こっちの小豆は日本のより皮が硬くて灰汁も強いので
私の場合3回は水を替えてゆでます。
日本でここまでしたら色も風味もなくなっちゃいますが、
1−2回は多めにしとかないととてもとても。

そしてやわらかくなったらたーっぷり砂糖を入れて(もちろん隠し味の塩もね。)
毎日スイーツを我慢せずに健康維持ができる魔法の食材にしあげるのだ!
って、おなじみのあんこですけど。

こちらに来ていろんな国の方々にあんこをふるまいましたが、
この甘い豆、
みんな大好きです。

ちゃんとした作り方、食べ方教えてあげたいよ。

この会社の人、最初に誰に使い方を聞いちゃったんでしょうね?

いや?もしかして私の知らない世界?
砂糖を入れなければ硬くならないから味を気にしなければ食べられるとかいう話?
でも絶対まずいよね。それは間違いないな。実験・・・・やめとこ。もったいないもったいない。

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おはなしコンサートの復刊を目指しましょう!
いっそ各国版で世界に発信したいくらい。

Miso

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この写真はなんの料理かと言えば、
味噌
の使用例なんです。

ちょっとびっくりですよね。

イギリスの会社が販売しているお味噌です。

免疫ダウンしているので、
食事もできる限り和食を増やそうとしています。
6月までの分は、
レジデンス生活でも時間をかけずにとれるよう、
お湯を注ぐだけのを日数分用意していたんだけれども、
滞在が伸びたので、
いよいよ出汁から作り始めました。
一人暮らしだから思う存分台所を占拠できるわけだし。

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バルセロナみたいになんでもそろっているメルカド(市場)がみつからないので、
鰹節がみつかるまでは昆布オンリーで我慢。
このお味噌がまた思ったよりいい味なので、
けっこうおいしいお味噌汁をいただいております。

やっと鰹節をみつけてちゃんとした出汁をとったけど、
最近日本から届いた粉末のなんちゃって出汁にかないませんでしたけどね。
値段は高いけど需要の問題でそんなにいいのは入ってこないみたいで残念。
「粉」が来てからはもはや日本の味。
しかも楽なので助かりまーす。

しばらく日本の味を楽しんだら見本写真見たいな洋風味噌汁も挑戦してみようかなあ。
シチューだよね、これ。

でも一人になってストレスがないせいか太ってきちゃったよお。
もっともっと和食にしなくっちゃ。

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パクチーもらっちゃったぁ

まままままさか。
パクチーがこんなにおいしいなんて!

今日初めて入った八百屋さんが中国人の店で(中国人多いんです。スペイン)
店番のお兄ちゃんがなんだかうれしそーに中国語で話しかけてきました。

いやいや日本人だよ。
中国人じゃないよ。

と言っているのに、中国語で答えたせいか
相変わらずにこにこしながら中国語で話し続けちゃって
その間に会計が済んでるのに
突然後ろからよくわかんない葉っぱの束を取り出し
「どう?」
と促す。

わかんないんだけど。

何?
と言っても
店員さんも「う〜んと?」と説明できない。

どう使うの?

と聞いても
「そーだなー」
と考えてる。

あ!もしかして香草(シャンツアイ)?
と聞いたら
「そうそう!!!」

そして
勝手に束を半分に分けて私の買い物袋に入れてくれちゃいました。

パクチーだよ。

買ったことないよ。

東南アジア料理の店で出されてもおいしいと思わないし。
食べられるってだけで。

う〜ん、どうしよう。

けっこうあるんですけど・・・

そこで思い出した。

バルセロナのレジデンスで一緒だったイブラヒム。
パレスティナ出身。
まな板を一切使わずトマトでも何でも、ちっちゃーく掌の中で切り刻んじゃいます。

そうだ。
イブラヒムがしょっちゅう、レジ袋からあふれんばかりに買ってきては
せっせと葉っぱをむしっていたのはこれじゃない?

そこで真似してみました。

葉っぱのところだけむしって
ちいさ〜く刻んで、にんじんとかビーツとかも細かくすりおろして混ぜて
ついでにハムとモツアレラも刻んじゃって
信じられないくらいたくさんのレモンを絞って
塩コショウとオリーブ油。

にんじんとかチーズたしても半分はパクチーだよ。

知らないよお。
くっさくて食べられなかったらどうしよう。。。。。。。。

ところが。

ぜんっぜん臭くない。
それどころかパクチー入ってるかどうかもわかんないくらい。

マジか・・・

一回で全部食べちゃった。

ほうれん草の大きめの一把くらいあったんだけど。

レモンおそるべし。

そうなんだ。
イブラヒムはしょっちゅうサラダを作っては誰かにふるまうのが大好きだったんだけど、
何がなくてもレモンがないとダメなんだって言ってたっけ。

日本はレモンが高いからこんなに大量に使ったことがなかったけど、
まねしてみたら
めっちゃわかる。

モッツアレラもオリーブ油も生ハムも
スペインに来るまでは、わざわざ食べる意味わかりませんでした・・・

せっかくなので、こちらで
ちょいといいものを買ってみたら
な・る・ほ・ど〜〜〜
と思ったのですが、

今日はパクチーとレモンに目覚めてみました。

なんてヘルシー。

でも日本でやろうと思ったら高いんだろうなあ。
いくらすんだろう?今日のサラダ。

今日ちょこっと垂らしたオリーブ油だって
13ユーロで買ったけど、ネットで調べたら楽天で4000円だったぞぉ。

なんにしても
来たおかげで体験できた一皿でした。

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働くおじさん

20160915 (8)
画材屋さんに行っていろいろ買ってきました。

やるぞー!と思って始めたらなんかいい感じ。
このまま個展出来るくらいバカバカ一気にできちゃいそう!

なんてウキウキしていたら床の修理だって。

はあ。

できないじゃん。
何でいつもやる気をだすとこうして何かおきるんでしょう。

まあ運が悪かった。
私が引っ越してくる直前に洗濯機の排水が壊れて溢れるトラブルがあった、といって、私が着いた時まで大家さんが工事の後の掃除をしていた。

それが実は済んでなかったんだなあ。
後から聞いたら下の階に漏れてるって指摘されて気づいた水トラブルだったそうで、それだけ床に滲みてたわけですよ。それを完全に乾かさずに表面だけ床を交換して、大家さんがキッチンだからよかれと思って防水マットを敷いちゃった。で、自然にさらしていれば少しずつかわいたんだろうけれども、マットでふさがれちゃったから床下の水が逃げられず、床板に滲み込んで床板が膨張して盛り上がってぱっくり床が口を開けちゃったんです。

はああああ。
床板めくれば黴だらけ。オーマイガー。
な〜んか最初からこのマットが嫌な感じしてたんだよなあ。
理由はわからなかったけど、なんか嫌で、上にバスタオル敷いてかくしていたんだ。体ってわかるんですねえ。

で、工事が始まったんだけど、台所の前をあれこれしてるからまともに料理できないし、黴もひどいしねえ。
換気扇まわしっぱなしだからうるさいし。
まあうんざり。
一回で終わる工事じゃないし。
下見に来てから今日で5回目。あと2回は必要らしい。
立ち会わないといけないからでかけられないし、不便きわまりない。

ただね、職人さんがいい人なのでよかったです。

最初はお願いしたら毎回靴を脱いであがってくれたし。脱いだからって言っても靴下もきれいじゃないので(2回目からはわきまえて外で脱いできちゃうし。)いいか悪いかわかんないけど(どうせ後で掃除しないといけないのは同じことで)まあ気持ちがうれしいです。
今日は機械を使うからということで靴のままですし、養生のビニールも私が用意ですが。

でもきっちり仕事はしてくれます。来る前には電話してから来るし、流しで手を洗って周りに水がはねればきれいに拭いてくれる。そういう人としての心得はきちんとしています。
このおじさんが特別すごいってことでもない気がする。
スペイン人は働かない、と日本ではイメージが定着していますが、根拠がないなあと思う。

逆によくやるなあ、と思うことの方が多いかな。
カフェなんか、外の席がいっぱいでも、天気がよければ「外がいいでしょ?」といって重い重いテーブルと椅子をほいっと運びだしちゃうし、テラス席なんて毎日せっせと出しちゃーしまってるんだけれども、いちいち重いんですよ。それを当たり前にやっちゃう。
工事なんかも結構朝早くからやってるし。だれがスペイン人は働かないって言い出したんだろう。日本の志のないバイトちゃんやパートさんに比べたらみんなよっぽどきちんと働いているがなあ。
マニュアルじゃなく臨機応変に。

工事の話にもどると、案外私は楽しく立ち会っています。

もともと職人さんが働いているところを見るのは大好き。
いろんな道具が出てきて、へ〜っと思ったり、あ、そこはそうやるんだ!と発見したり。
勉強になります。

今日も複雑にならんでいる木のタイルをカットするのはどうやるのかな?と思っていたら、いちいち物差しなんて使わないで、木のへりに糊をつけてうまいこと印してチャチャっとすすめちゃう。こういう現場の知恵って見ていて気持ちいいです。

あと2回、大掃除が待ってるけれども、そういうお勉強とスペイン語の練習の機会をもらえたと思って前向きにとらえております。

そういえば、カットしたときにでたおがくずでタイルの隙間を埋めているのを見て私が「なるほど〜」と喜んでいたら、
「日本には木材はあるのか?」
と聞かれました。
あるもなにも家そのものが木なんだけどね。

床だけじゃなくってよ!(お蝶婦人のアクセントですよ)

でも、そのくらい日本文化なんざ〜知られていないんだなあ。
ことあるごとに、スペインは遠い国なんだと感じさせられます。英語圏と交流しているだけで日本はずいぶん国際化した、と勘違いしている気がします。逆に、私は遠くに来てよかったな、と思います。

にしても、帰り際、次の日程を決めている時におじさんに
「理解はよくできてるけど、話すのが苦手だねえ」
と言われてしまいました。
はい、まだまだです。トホホ。

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寒空の下、鍵があかない事件。

今日は雨。
一日中寒い。
突然冬になったみたいな寒さで、
煮魚なんかしてのんびりしていた。

気が付けば夕方。
ゴミ捨てしたら今日はおしまーい!と
外に出た。

持って出るのを忘れないように、いつも鍵を鍵穴にさしているんだけれども、
今日はポストのDMを処分しようと思って、
ポストのカギがついたほうの鍵束を持って。

で、
帰ってきたら鍵が回らない。
びくともしない。

うそーっ!!!!!!!

内側からささってると回らないの????

かたまる。

思考停止。

ゴミ捨てはアパートの目の前だから電話も何も持ってないよ。大家さんに電話もできないよ。
どうする?

ただ、最悪の事態のために、鍵屋さんは発見していたのでとりあえず向かう。
Tシャツ一枚で凍えそうなんですけど。

ところが今日に限って休み。
仕方がないので、顔を覚えてもらっているスーパーに向かってみたけどスーパーも閉まってる。
まだ明るいのになんで???
再びかたまる。

なんだか「最悪の事態」以下みたい。

とりあえず建物には入れるから階段で一晩過ごして明日大家さんのところまで歩いていくしかないかなあ、とか最悪のシュミレーションが頭の中をグルグル。
でも大家さんの自宅は歩ける距離じゃないし、お店は朝にならないと。。。
寒いよ今日。一晩もたないよ。

もう仕方がないので通りかかった人に他に鍵屋さんはないですか、
と聞いてみる。

ホント最悪。
「今日は祝日だよ。」
だって。
つまりはどこも休みってこと。知らなかった。何の休みだよお?何故か昨日ガイドブックで祝日を調べていたのにのっていなかったよお。

警察は?
と聞いてみたらそれも閉まってるようなことを言っている。

で、高いけど、そういうカギを開ける業者だったらあっちこっち宣伝あるよ、と案内してくれた。
確かに日本でいうならピンク系の電話番号みたいにダダーっとシールが貼ってあるところがあった。

でもね。
電話もお金もないんですよお。

そしたらその人たちのマンションに連れていかれて、管理人さんにまともそうなところを調べてもらって電話して呼んでくれました。
その上、部屋から妹さんが紙の束みたいの持ってきて
みんな一緒に私のアパートに向かいだし、
何が起こるのかと思ったら、
業者は高いからまずは自分たちでやってみよう、
とあれこれ挑戦し始めて。

で、大騒ぎしていたところへ、他の階の人が出てきたので、
こういうわけなんだよー。と説明。
すると、
あ、じゃFさんに借りているのね。と。
大家さんの電話番号を知っているというではないか!

で、電話をかけて事態を説明してくれて、保険会社に頼むから安心して業者にたのんで、という話に。

それでも、こんなカタコトの外国人を放っておけない、
ということで、
みんな全部終わるまで立ち会ってくれて、
私が業者に支払いをしている間に去っていったのでした。

人情!

の一言。
本当に寒くてどうなるかと思った・・・。

みなさん、通りすがりの私にここまでしてくれるなんて本当に感謝です。

ああ、これで私も海外の事件らしい逸話を一つ作ってしまった(涙)
用心深いつもりだったんだけど。
こんなことがないように散歩でも近所の買い物でも電話持っておかないとって思っていたんだけどなあ。

魔がさしたぁ。

でも一つの収穫はご近所さんができたことかな。
airbnbで借りたからあんまり大きい顔ができなくて引っ越しの挨拶などしておらず、
とにもかくにも誰一人知り合いがなかった状況から顔見知りが出来たのは心強いです。

やっぱ人間一人では生きていけないのね・・・。

何もないはずの雨の日が、特別な一日になってしまいました。

・・・それにしても業者がやった作業は妹さんがやったのとほぼ同じ単純作業だったのにびっくり。
特別な道具とかなし。
つまりこのドア、すごく危なくないですか???

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「インクの魔法」の魔法

今月は忙しかった。
どんだけ電車に乗ってどんだけ歩いたことか。

なのに太った気がするのは何故?

まあ、今はそれを気にしてる余裕もない。

んだけど、久々に一服することにして久々にこの「Kinkoちゃん随筆」を見てみたところ。

鍵事件から早や1か月。どころかそこからさらに2週間か。

それからはずいぶん出かける時に用心深くなりました。
でも、1万円くらいかかった鍵開け屋さんのお金は大家さん経由で戻ってきた。
案外素早い対応でした。あきらめていたお金だっただけになおさらうれしい。

それからそれから
ある日フェイスブックページに見知らぬ人からメッセージが届いていて、
読んでみたら
こないだ通りすがっただけなのに助けてくれたご近所さんのお嬢さんからでした。

あの日、お礼をちゃんと言うにもあまりにもつたない言葉しか言えないし、
お金を渡すのも変だし(というか絶対受け取らない人たちだと思う)、後日お礼に伺うにもどの程度お礼をしたものか全く判断できなかったし、
かと言って何もしないのも気持ちが済まないし、
でも缶ジュースとか缶ビールとかの買い置きもしていないので
さあ困った。と、鍵屋さんが作業している間ずっと
「うーーー何もない!」
と一人焦っていたのでした。

前回も書いた通り、鍵屋さんが終わりそうだなあ、という頃合いで皆さん引き上げちゃって、
違う意味でピーンチ!
すんでのところで待ってー!!
とジェスチャーしたら鍵屋さんが最後を歩いていたおじさんを呼んでくれて、
帰る鍵屋さんと入れ違いに、おじさんが階段を戻ってきてくれて
手持ちの最後だった「インクの魔法」2冊を無理やり渡したのでした。

でも、私のことを知っているわけでもなく、アートが好きかどうかもわからない人に
こんなのをあげても邪魔なだけかもしれない。むしろ失礼に感じちゃうかも。
あー、なんで何にもないかなー!よりによってお菓子のひとつもないなんて。

なんて一人何度も後悔に似た感覚に陥っており・・・。

ところが!
実はとっても喜んでくれていて、是非また会って話がしたいけれども言葉が通じないのでどうしたものかと
あちらはあちらで思ってくれていたんだとか。
それで英語のわかるお嬢さんに相談したところ、私のフェイスブックページをみつけてくれたそうなんです。
しかもたまたまお嬢さんは仏教の研究をしている親日家。
今では「インクの魔法」はお嬢さんのお気に入りになっているそうです。
うれしい。ほっとした。。。

スペイン語訳を一緒に渡せなかったのだけが悔やまれます。

ただ、本当に実感しているのは、
日本ではほとんど物語の感想しか聞くことがないのに、
海外では作品メインでartbookとして反応されること。
きちんと物語が読める人たちでもです。
余白を含め、本の構成全体で作品ととらえてくれることが多く、報われる気持ち。

とはいえ最近ひとつだけ日本人の反応に対して
自分の中で修正したことがあります。
出版当初、「字が小さくてなあ・・・」と苦情を言う人が書道関係の人ばかりで、
余白優先した結果なのになんで書のわかるはずの人たちがわかんないんだ!!!
と非常に憤慨したのですが、
今になって思うと、圧倒的にその人たちの平均年齢が高かった、、、という事実。
老眼でも読もうとしてくれたことにむしろ感謝せねばと反省しています。
みなさま有難うございました。

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外国人と暮らす(1)

今年は生まれてから一番外国語を使った。
そんな生易しいものじゃないな。ほぼ外国語のみだ。
しかも普段以上に書類上でもリアルでも今までの生活ではありえないほどたくさんの人とのやりとりが続く毎日。
特に1月から5月まではいつも2人以上は「同居」していて、何も話さないでいられる日なんてなかった。それも一日中。

二月の深夜、字幕つきで上映する(つまり音声は原語)映画館で「海街diary」を見たのが最初の休憩だった。
おだやかでもリアルな日常生活と、ちょっとノスタルジックな日本家屋と景色。
日本語オンリーの2時間。
おどろくほど疲れがとれたのを感じた。
ただ、そこから出た後目に入ったバルセロナの景色に、
居心地いいなあ、と感じたのも事実だった。
不思議とホームシックにはならない。

これは今に至るまで不思議で、
なぜだか何度も考えている。

絵画とか音楽とか、芸術を「鑑賞する」という概念は大人になってから自分で覚えたものだ。
家には何一つなかった。
唯一触れていたのは、ずっとブログでも紹介している「おはなしコンサート」のレコードと絵本。
0歳から世界の文学と素晴らしい絵に触れる機会をくれたのはこれだった。子ども向けの絵本なのに大学生の時ですら時々針を落としていたくらい聞いた。
わかっちゃいるのに絵本もめくってた。
同じ環境にあっても弟はほとんど興味を示さなかったのだから、生まれつき私にだけそういう嗜好があったということで、つくづく生まれながらの個性っていうのはあるものなんだな、なんて今頃思ったりもしている。
世界文学全集みたいなのが大抵の子の家にあったり(逆に私は持っていなくて図書館だったけど)テレビではカルピス劇場とかで世界文学が上質なアニメになっていたり、
むしろ現代よりもアメリカ一辺倒じゃなく世界を意識させてくれる時代だったようにも感じる。
そんな中でも「フランダースの犬」とか「母をたずねて三千里」とかヨーロッパや南米の作品に惹かれたっていうのも、すでに芽生えなのかな。
カルピス劇場ではないけど「アンデス少年ペペロの冒険」もいまだに無意識に口づさんでいたりする。再放送が少なくて話はよく覚えていないのにエル・ドラドの黄金の光景がふとフラッシュバックされることもよくあるし。

それともう一つは壁にかけていたカレンダー。
父の会社がカレンダーを作っていたので、毎年親戚全部の分をバラエティ豊かに持って帰って来た。
よりどりみどりなのに、結局私が毎年選ぶのは「泰西名画」なるシリーズ。
泰西ってなんだ?なんて疑問もないままに。
2か月ごとに1枚ヨーロッパの風景がキャンバス地のような質感の紙に高級印刷されているもの。だから一年に6枚に触れていることになる。
これも理由はなかった。
一回だけ違うのにしてみたら落ち着かなくて翌年からまた戻った。
通すと20年くらいはずっとこの18世紀ヨーロッパの風景画があるのが当たり前だった。
5年くらい前にベルギーの公園で、その絵の中にいるような感覚になって、ふわーっと思い出したっけ。美術館でも18-19世紀頃の風景画の部屋ではホッとする。

スペインの風景は植物が中央〜北ヨーロッパとは違うけれども、冬になって、紅葉して落ち葉になってからの枝ぶりと冷たい空気の感覚がヨーロッパを感じさせてくれるようになった。

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↑でも書いた「おはなしコンサート」↓

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