Kinkoちゃん随筆

書に遊ぶKinkoちゃんの気ままな日常 ・・・現代アートから海外情報、最近なぜか少年隊まで⁈なブログ

アート

MUACで「どうしようもない」

MUACというのはMuseo Universitario Arte Contemporaneo (UNAM)の略で、メキシコでも有数の現代アートの国立美術館です。
建物自体がおしゃれな建築で、展示内容もおもしろい。
一般的な観光ルートからははずれているかもしれませんが、実は駅も近くてアクセスしやすいのでアートがお好きな方にはおすすめの一つです。

5月18日はInternational museum dayとされていて、毎年決まる同一テーマにそって、いろんな国で入場が無料になったり催しものがあったりします。日本では「国際博物館の日」と訳されていて2002年から参加しています。まだあんまり知られていない気もしますが美術館博物館だけでなく動物園や水族館なども含まれるのでその日にお休みがとれたらチェックする価値あるかも。

MUACでは今年このInternational museum day(国際博物館の日)に合わせて18日(金)と19日(土)の二日に渡って特別企画がいくつか用意されていました。
私のパフォーマンスもそこに入れてくださって
どうせなら土曜日のほうがいいんじゃない?
ということで19日の昼下がり、中庭でのパフォーマンスが実現しました。

Anish Kapoor作の鏡とコラボっていう画面もなかなかできないよ!

とギャラリーのボスも大張り切り。

2.4m四方のアマテ紙を3枚並べて音は墨と筆と紙から生まれる音だけでパフォーマンス。

パフォーマンスの時はいつもそうするように
奇をてらったものではなくて書そのものを書きました。
でも現代の書はこんなにバリエーションが楽しめるんだよ。という試みで3種。
動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=Arvd2CyKo1M

中庭だから問題ないかと思っていたら開始と同時に強風が吹き始め、
下敷きごとぶわーーーっと舞い上がって大騒ぎ!
と、いうわけで
なぜかいつもメキシコの屋外パフォーマンスの動画では紙の上にコップや石がいっぱい乗っかっているという不思議な光景になってしまうんですが、今回もその辺はご愛敬で。
今回学芸員さんたちまで乗っかっています。。。

二番目に書いた作品は荒々しいので読める人は少ないと思いますが
「どうしようもない」
と書いています。

こういうネガティブな言葉は日本で書として書くっていう機会はなかろうと思って敢えて書いてみました。
裏話をすれば、何を書くか考えているときに
ヒガシの「どうしようもない」が頭の中をぐるぐるし始めたのがきっかけなんだけど・・・
これも天啓。
このネガティブな言葉を激しい表現にすることで、逆境にも立ち向かう強い姿勢を表現する。
というテーマの作品に昇華いたしました。
実は一番反響の大きかった作品です。

若かった頃のヒガシの「どうしようもない」はちょっとひ弱で曲に負けちゃってる印象があったんですが大人になるにつれてどんどんよくなっていきました。
見ている時は夢中になるってことがないのに時々無意識に口をつく不思議な曲です。
本当に芸術っていうのはどんな形で人に作用するかわかんないよねっていう例の一つ。
「どうしようもない」はこんな曲。ヒガシがほそ〜い!

ああ早い。
あのパフォーマンスから1か月が過ぎました。
片づけて車に乗った瞬間に雨が ダーーーーー!!!と降り出したんだった。
わずか半日のできごとでも準備時間の灼熱地獄からの突風騒ぎ。
そしてどしゃぶりの中の帰路とめまぐるしい時間だったっけ。
そして熱心であたたかい観客。
いい日だったな。忘れないようにしよう。
忘れないか。

あの日はこんなかわいい助手もあらわれました。
IMG_3746b
彼女の心にもどんな形でもいいから何か残っていてくれたら嬉しい。
アートの力を信じよう。






追記:この日揮毫した作品のMUAC収蔵が決まりました

書道家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに現代に通じるアートの世界を展開中

毎度の補足ですがヒガシは少年隊の東山紀之です。

「おはなしコンサート」(童音社)復刊にご協力ください。
復刊.comは基本書籍の復刊活動だけど少年隊のVHSもなんとかならないかしらん?

ART FAIR TOKYO2018

20180309_1
長い長い1か月が終わりました。
4か月くらいいたかのような濃い毎日。
めまぐるしくてブログもストップしていましたが
メインは11日に終わったアートフェア東京です。
ご来場くださった皆様ありがとうございました。
またここで新たな出会いがありました。
ずっと応援してくれている旧友たちに新しい展開を見せることもできました。
いろいろな意味で多くの実りをくれたアートフェア東京でした。

搬入から搬出まで含め、普段なかなか会えないギャラリストの働く姿を間近で見られたこともとても意義あるものでした。

ここで再び声を大にして言いたい。
メキシコ人はまじめに働くのだ!

日本のみなさん。
ラテンを誤解しすぎです。

搬入も搬出も休憩一切なし。
会期中も食事もおぼつかないほど熱心に仕事をしてくれました。

そんなギャラリーのみんなのためにも今後もっともっと多くの人に作品を見てほしいと思います。
私の作品も仲間の作品も。

私もますます頑張ろう!と決意を新たにすることができました。

でもまだまだ日本人とアートの間には溝がある・・・これも現実。

日本のみなさん!
アートを遠巻きに眺めてあーだこーだ批判するんじゃなくて
宝探しの気分でお気に入りを探してみませんか??

気に入らないものの悪口をいくらいったって誰にもいいことなんてありません。

でもたった一つでいいから好きなものに出会えたら
世界の色が変わることだってあるんです。

そもそも好きなものを探すっていう作業が楽しいじゃないですか。

日本人の顔がもっともっと明るくなったらいいなあ!

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私はこんな感じで明るい顔に(笑)
久々にお会いしたコロッケさん。じっくり作品をご覧くださいました。

おいしいものを食べ、好きな人たちに会い、ゆったりしたお風呂で足をのばして
このままダラーっとしてしまいそうではありますが
気をひきしめてがんばるぞ。
そのための勇気と活力もみんなにもらった日本滞在でした。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
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ギャラリーに!の価値(1)

月面着陸並みの一歩。

前回のできごとをそう喩えました。

でも。

残念ながらこのブログを読んでくれる人は99.999パーセント日本人なので
まったく伝わってないんだろうなあ(涙)

なぜなら
日本でいうアートやアーティスト、そしてギャラリーという言葉は、日本の外での定義と相当違っているからです。

日本で職業を聞かれて
「アーティスト」
なんて答えようものなら

「真面目に答えろ」
とか
「真面目に働け」

返されます。
(口にしなくても思ってますよね)

ミュージシャンを指す言葉として使われる以外では、
本来の意味での芸術家、美術家を指す言葉として使われないし、
芸術家、美術家と名乗るにしても
自分でそれ言うかよ、みたいにバカにされかねないのでなかなか使えません。

日本の外では、私の職業はartistと一言いえば通じます。
しかも、
artistと名乗っただけで
(つまり作品を見ていなくてすら存在に対して)

「おめでとう!」
(artistになれたあなたの幸運に)

「あなたに会えてよかった!」
(artistに会えたことが幸運です)

「あなたがうらやましい!」
(できることなら私もartistに生まれたかった)

といった反応があります。
こういうセリフはそんなに特別なことではないし、セリフにまでしなくても
パッと表情が明るくなって
懐を開いてくれる空気があります。

それなのに、
日本人に名乗ると
逆に「?」っと間があいてしまって
「こいつどう扱ったらええんやろ?」
みたいな変な空気になってしまう。
これは残念ながら海外在住何十年、という日本人ですら9割がたそうなっちゃってます。

本当に日本人で芸術を志すっていうのは大変なことなんです。
心が折れることばっかり!

日本では何故かアスリートだけは「努力の人」として礼賛されるのに、
他のプロ、
とくにartistに対しては「努力」の対極にいる人のような扱いですからね。

(つづく)

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「おはなしコンサート」(童音社)復刊にご協力ください。

おはなしコンサート 声優陣がすごい!

なんといっても発見して楽しいのは声優陣。

今でも活躍している声優さんの若い声が新鮮です。

劇団や俳優さんの声もたくさん。

真理 ヨシコ
白坂 道子
野沢 雅子
小林 清志
加藤 みどり
牟田 悌三
松島 みのり
里見 京子
鈴木 弘子
柳沢 真一
水鳥 鉄夫
田中 信夫
高橋 和枝
などなど・・・

是非復刊してCDで聞いていただきたいです。
復刊にご協力を。
↓をクリックしてご覧ください。
「おはなしコンサート」(童音社)復刊にご協力ください。

書道家 金子祥代 Kinkoちゃんのらくがき館
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東京でグループ展です

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作品完成して今表具してます。
Kinkoも会場で完成品を見るのだ!ドキドキ。

Art Wave Exhibition vol.18〜創造のイノベーション〜
安芸俊郎・柴田貴史・SACHIYO KANEKO
4月23日(火)〜27日(土)13:00~19:00(最終日16:30まで)
at レクトヴァ−ソギャラリー
地下鉄日比谷線・東西線「茅場町」駅 東改札口3番出口より徒歩2分
TEL:03-5641-8546

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おはなしコンサートが21世紀の子供たちの心を豊かにしてくれますように

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