Kinkoちゃん随筆

書に遊ぶKinkoちゃんの気ままな日常 ・・・現代アートから海外情報、最近なぜか少年隊まで⁈なブログ

ビルバオ

ビルバオなのに少年隊

ビルバオにはかなり期待していたんだけど。

ま、街は小さいし、見るものもあんまりない。
街並みという点ではバルセロナとかマドリッドとか見ていれば新鮮味がないし、
アンダルシアのようにエキゾチックでもないし。

なんかネガティブな書き方をしているのは
まあ、雨のせいね。

もともとバスク地方は雨が多い地域。
でも、天気予報によれば行くまでも晴れだったし、帰る日から晴れ。
私の3泊4日の最初の3日が雨という残念な展開に。
こんな時に天気予報当たらなくていいのに。
ドンピシャで当たって、雷も激しいわ風は強いわで大変だったのです。

流しのタクシーいないし。
これはかなりびっくり。
スペインではタクシーに困ったことがなかったから。
タクシー事情は大変いい国だと思っていたの。
すぐ拾える。悪い運ちゃんがいない。安い。チップ強制されない。

というわけで、冷たい雨の中を歩くはめに。

ジャケットもかばんもびしょ濡れ。
もちろん靴とジーンズはぐっしょぐしょさ。
あー寒かった。

さっさとホテルに戻って熱い湯船につかるのが毎日の一番の楽しみとなってしまい、
湯上りには汗を拭きふき少年隊。
という
旅先っぽくない毎晩。

しかしなんでこんなにはまってるかね〜?
トシちゃんとかSMAP、嵐みたいに動画上がってなくてあっという間に全部見られちゃう感じなんだけどねえ。シブがきより少ないくらい?トシちゃんとかシブがきはもはやジャニーズじゃないから削除が少ないのかもだけど。

とにかく繰り返し見られんのよ。
トシちゃんもシブがきもズルっと関連動画で流れちゃった時には「なつかし〜」とは思えたが・・・
繰り返せない・・・たまにでいい。
ただ、今見ると下手だ下手だと言われていた彼らも、さすがに生歌時代を生き抜いていただけあって実は音をはずしていないし、今のジャニーズより声も出ていれば結構しっかり踊っている。
あの頃はジャニーズ内での比較じゃなくて、他の本物の「歌手」と比べられての評価だったわけだから辛かったわけよね。
マッチだってねえ、後輩たちと混じって歌ってると、さすがにピンでやってきただけありますな。
って感じで声が人一倍出てるもんねえ。
レコ大も当時はふざけんなと思ったけど今見るとそんなひどくないし。
紅白のトリの時だけはフォローのしようがないけど。

ま、どの世界も黎明期を支えた人たちはすごいのだ。
器用に先輩の真似をしても、絶対に先輩を超えることはない。

(本当の黎明期はジャニーズだろフォーリーブスだろ、ってつっこみが入るかもしれないけど、郷ひろみも麻世もアイドルではなくて新人歌手とか若手であって、「アイドル」っていう概念を日本に定着させたのはトシちゃんと聖子ちゃんからですからね。アイドルっていう言葉は前からあったけど意味というか存在が変わったっていうか)

な〜んて評価はしつつも、あくまでもアイドル枠としてはうまいっていう彼らと少年隊は一線を画すわけで、何度見てもおもしろいんす。

日によって若くてはじけんばかりの映像が見たい時と
かっちゃんの「みせ〜るよおお」が聞きたくて「愛と沈黙」をひたすら繰り返す時があったりするけど。「情熱の一夜」の「心のこ、えがあ」モードの日もあるな。
とにかく少年隊の動画見だすと止まんなくなっちゃって寝不足になったりしている。
さすがにはまりすぎで自粛しないとと思ったりもしているこの頃。

そうそう、ビルバオについてあんまりいい話がないままだけど、
最終日は晴れてきれいでした。
ホテルが空港側のはずれたところにあったので、ようやく最後に路面電車で反対側の旧市街に行ってみたらいい雰囲気でした。川沿いの緑を見ながらの路面電車の時間も気持ちいい。
食べ物はおいしかったです。はずれがなかった。
バールでタパスをつまみ食いしてはしごするのもいいし、
ランチのMenu del dia(日替わり定食)も13ユーロくらいが多くてリーズナブル。

最終日に私が食べたMenu del diaは
まずシーフードのパエリア
メインが仔牛のサーロインステーキ
デザートがアイスクリーム。
で、ワインと水はボトルでドンって置いてあって飲み放題。
パエリアもステーキもアイスも一品で頼んだみたいな量で
採算とれるのかしら?
っていうくらいの内容とボリュームでした。
このお店に関しては
この値段にもかかわらず布のテーブルクロスもお客さんごとに交換しているし。

ただし日曜日が旅程に入る方はお気をつけくださーい。
タパスしか選択肢がないかもです。
デパートもスーパーもお休みでーす。
雨具の用意もお忘れなく。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中

注)かっちゃんはもちろん少年隊の植草克秀です。

「おはなしコンサート」(童音社)復刊にご協力ください。
復刊.comは基本的には書籍の復刊活動だけど少年隊のVHSもなんとかならないかしら?

グッゲンハイム 美術館

せっかくスペインにいるのでビルバオのグッゲンハイム美術館に行きました。
abstract expressionism展が終わっちゃうのであわてて企画。
たしかに建物はすごいし展示もよかったんだけど、
もっとじっくり堪能できるかな〜と3泊にしたものの、グッゲンハイムは一日で十分だった。
むしろBilbao Fine Arts Museumの方が拾い物でした。

どっちの美術館でも結局一番目をひいたのはタピエス。
せっかくここまで来たのに。
タピエスは森田子龍とか比田井南谷とか、前衛書の歴史を勉強している流れで出てくるので名前は知っていたけど、価値をよくわかっていなかった。
さすがにスペインの人たちは誇りに思っていて、
しかもあっちこっちで作品に会える。
日本で紹介されているよりもいい作品がいっぱい。
これはとても得した気分です。
いっぱい見られるという点ではピカソもいっぱい見られるけど最近ピカソは飽きてしまった。
一時期ピカソのパワーに圧倒された時期があったけど、
最近はやっぱり抽象の良作の方が惹かれる。

抽象の話は置いといて、
具象でありパワーでありという点ではTAMAYOを知ってしまってからはこれを超えるパワフルはないし、
もうひとつの具象の雄(私にとってね)モディリアニの吸い込まれて時間が止まる感じはやっぱり他に類を見ないしこれらは飽きません。
おそらくはタマヨとモディリアニを同列で語る人もいないだろうし、好きな作家を二人あげるときに、これだけ違う個性を並べる人もなかなかいないと思うけど
それが私。

もう一人むしょうに楽しいのはアンリ・ルソーだけど、
3人ともスペインではなかなか作品に会えないのが残念です。

その点では3人とも出会いは日本でなので、地味に日本ってすごいね(笑)
一般大衆の芸術への理解度はとことん低いのに。

今日は西洋の彫刻を見ながら、むしょうに仏像が見たくなってしまった。
さらには狩野芳崖の悲母観音とかをなつかしがる私。

こういう奥深さとか芸術性とかは日本はすごいもの持ってると思うのよ。
すごい創作者はたくさんいるんです。今でも。
ただ、観る者がいないんです。
そりゃあゼロとは言わないけど、すそ野がない。
一般大衆とファインアートとの乖離が半端ない。
実に惜しい国なんです。
最近ではアートフェアとかコレクターとか流行ってるみたいな記事もみかけるけれども、
実態はまだまだ。
内容がかなり偏っているし、規模も小さいし。

ま、このあたりの鬱憤は書きだすと長くなるからいいや。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
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