今年は雨が多いのが印象的だけど、それと一緒に曼珠沙華をよく見かける。

こんなに咲いてたんだぁ

と新鮮な驚きがあったのと同時に

きれいだな

と思ったのも初めてだった。

子供の頃、お盆に田舎に行くと咲いてて、そこで彼岸花という名前を覚えた記憶があった。
名前が怖い感じがしてあんまり好きになれなかった。
本当は今の時期に咲くんだあ、なんて思ったけど、彼岸花なんだからそうだよね。

曼珠沙華という名前は百恵ちゃんの歌で覚えた。百恵ちゃんは「マンジューシャカ〜」って歌ってる。それがとっても大人っぽくて刺激的で「恋する女は罪作りなのかあ〜」って、子供心にわかんないながら、大人の世界を感じてた。今でもなんかこれを聞くとそんな気分になる。その時の百恵ちゃんよりずっと大人のはずなのにね。

そんな気持ちがあるから、こないだ「曼珠沙華」っていう詩が課題だった時、思い入れがあり過ぎてうまく書けなかった。違う詩なのに。
でもこれは、いつか「こんな感じ」って満足できる作品が書きたい言葉のひとつなんです。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中