キトでのステージ終わりました。

いやあこれで2時間ドラマ作れるよ
しかもフジテレビじゃなくて往年のテレ朝土曜ワイド劇場なみのドロドロね
みたいな怒涛の1週間でした。

え?そーなの?
え?そーいうことだったの?
え?まじここ?

これは外国でのお約束。
楽ではないけどずいぶんと免疫がついてきました。
けれども悪い人間につかまった時っていうのは・・・
基本的にKinkoちゃんの周りにはいい人が集まるのでね♡

私なんぞはゲーノージンじゃなくっても、たまにこんなステージなんかをやる機会をいただくもんですからたまに漫画に出てくるようなドロドロに遭遇することがあって・・・

ある日。
出演間近というのに共演者があまりにぶったるんでいるので
自分のパートくらい仕上げてから呼びに来やがれ!
とブチギレて部屋にこもってやりました。

・・・と、これだけ書くと私がただわがまま言ってるみたいなんですが、それまで毎日相当に戦ったあとの話です。私は自分の仕事はキトに入る前に完成して現場では合わせるだけの状況にしてありました。日仏合同チームのためキトに入るまで合同練習ができなかったので、現地でのリハーサルは大変に貴重な時間。
全員そろっての時間をけずるわけにいかないので私のパートに参加する墨係(日本人)には昼食時間を調整して自主練してもらいました。もちろん私も一緒。

それなのに緊張感ゼロの共演者が一名。
例えば「お昼食べ過ぎちゃったから踊れなーい。」
おいおい、あんたダンサーだろ?
共演の我々アジア人。主催者の南米人に対しての優越感だけむき出し。
これも現地に入るまで気づきませんでした・・・痛恨。
まさに一番悪い時に本性あらわる。

出てやれば文句ないでしょ?
こんなへんぴな国の国際大会と名がつく大会で「芸術大国」が参加してやるんだからありがたいでしょ。日本が言ったところでどうだか知らないけど私がたのめば聞かないわけにいかないのよ。
と、私の面前でこのセリフを吐くほど傲慢になり・・・。

ここに来るまですっかりだまされてしまった私たち。
私だけではなく関係者全員がすっかりだまされてしまいました。

フェスティバルが始まって毎日他国代表の真剣なステージを見るにつけ
焦りをつのらす我々日本人。
だって何より申し訳ないじゃない!彼らの汗に対して。
それでも気づかない彼女。
遅ればかりが目立っていく。
そればかりか舞い上がってどんどん一人よがりになって毎日会うたびに
演出を変えたいんだけど
と勝手な話を始めて混乱させて・・・

とまあ、こんな状況だったので
まずは自分の仕事しろ!
となったわけです。

で、いっそのことKinkoなんかいなくても3人で出てやるわよ!
くらいの根性を見せてくれれば私も追い出されたところでかまわないくらいの覚悟だったんですが、何から何まで感覚が違う人間がいるのだということを思い知らされました・・・・・

時間が空いたし疲れているので部屋でふて寝をしていると
(な〜んて言うのは表向き。いつでも出られるよう何かしら準備してるんですが)
何やら知らない電話番号からしきりに電話がかかってくる。
怪しい電話なので出ないでいると今度は
ホテルの部屋のドアが乱暴にたたかれ始め、気持ち悪いからじっとしていたらなんと鍵が開けられて誰かが入ってきた!
寝室は入り口からさらに入ったところだったのでじっとしていると出ていった様子。
でも本当に出ていったかわからないからそのまま寝室にこもっていると・・・

1時間くらいしてまたドアが乱暴にたたかれ始めた。
なにごと?
と思っていたらまた鍵が開けられて今度は5人くらいの足音が。
そしてとうとう寝室のドアが開けられた。

すると後から主催者の一人が現れて「薬飲んだの?」と聞く。

なんだ唐突に?と思ったけど確かにここ2,3日周りに風邪の人が多かったから念のため風邪薬を飲んだので「飲んだ」と回答。

すると「みんな心配しているのよ。何やってるのステージ前なのに。私にできることはない?」とかなんとか

わけがわからない。でも主催者にたのむことなんて何もないから
「何もないですよ」
と回答。
この問答がしばらく続いてようやく全員部屋を出る。

でまた1時間かそこらたったらドアが叩かれ、今度は外から
「お願い出てきて」と問題の彼女の声・・・。その後ろから大勢の声がガヤガヤ。

わけがわからない・・・

そして夜になってようやくわかりました。
その彼女が主催者に
「Kinkoが部屋から出てこない。どうも薬をやっているようだ。昏睡しているかもしれない」
と吹き込んだのだと。

練習しろよーーー私がドラッグやってることにしてなんの得があるんだよーーー

と思いましたが彼女にはあったのです。
私を心配している姿を周りに見せ、出演が間に合わないからどうぞ一日のばしてください。と我々の出演を千秋楽に変えさせたのです。しかも出演直前に。

理由は・・・自分の準備が間に合わないから。

おかげで主催者のスケジュール担当には出演当日ひどい態度を取られるわ
その他にもとんでもない目に会いました。

それにだいたい出演日勝手に変えるなんてどうしてくれんだよ。
在エクアドル日本大使館までが宣伝してくれたんだよお。
赤道連れてってくれたおばちゃまだって友達連れて見に来てくれてたんだよ!!!
ほかにも私を見に来てた人たちがいたのに!!!!!!!

しかーし。
Kinkoの心には火がついてしまいました。
けじめはステージで見せてやる!
主役が誰だか教えてあげるわよ!!!

気分は乙部のりえVS姫川あゆみ(笑)

いや〜私がこういう気持ちになることってないんですけどねえ。
今までは共演者に感謝しかなかったもの。
本当のプロって企画の段階から稽古の時から本番までいつも「さすが」って思わせてくれて一緒にやれることが幸せ。って思ってましたから。

とにかくいい仕事をするしかない。
とにかく魂込めました。

結果。

ステージ終了後Kinkoちゃんの周りには人だかり。
記念撮影の順番待ち。
順番がまわってこないからお客さんが声をかけたのは墨係もやってくれた日本人ダンサーNORIHIKOくん。
チームジャパン。勝ちました!
キトのみなさんありがとー!お客さんには伝わるのね。

お客さんが落ち着いてきたら今度は主催者トップが駆け寄ってきてツーショット。
そこからカメラマン、会場係・・・
こんな光景は1週間のフェスティバル中我々だけでした。
しかもまだこの日のステージは続いていたのに。

で、ようやくようやく落ち着いたのでふてくされてる彼女にも
記念にみんなで撮りましょうって声をかけたら渾身の笑顔でうつっていました・・・。

で。
またまた「タイトル間違ってねーか疑惑」が湧いてそうなんですが・・・

間違ってないんですよ。
ニッキに支えられたんですよ。
毎日体力の限界やってて聞けなかったんだけどようやく出演直前に聞けたわけ。
先々週のニッキのラジオ。
聞けたわけっていうか敢えて聞いたと言ったほうが正しい。
リンクは教えていただいていたのに聞けなかったのだけど、あまりの混乱に敢えて日常(=少年隊)に触れて平常心に帰ろうと思ったの。

そしたらさ。
「結婚?おれか?」
「いやいやゴーストですから」
ってほんまもんのプロのサービス精神を見せられて、
でもって3種聞き比べて同じ材料をこうも違って料理するかと感心したりしてねえ。
もちろん聞き手としては浜村淳圧勝です。
ベテランなのに一番準備してる。知識から何からもひっくるめてニッキとニッキの作品の価値を高めるトークでしたね。プロ!!!

武田和歌子のほうも同年代からのアプローチでそれなりによかったですけどね。

ニッキ自身も、いつものおちゃらけに磨きがかかっているだけでなく、演出家としての発言がさらにしっかりいいものになっていて聞きごたえがありました。

そういうプロたちのエスプリを吸収したおかげで正攻法を貫けた。

本物には力がある。だから感謝なのです。

ニッキありがとー!!!
おまけにまた「ぼくら3人は」って言ってくれてありがとー。

この度のニッキのたて続けのラジオ出演は錦織一清演出舞台「蘭〜緒方洪庵 浪華の事件帳〜」の大阪公演の宣伝のため。楽しいお芝居みたいですね〜。
私が祈らなくても成功すると思いますが祈ってます。

で、話をもどすと、今回の出演者の中ではやはり私の大好きなメキシコからの代表2チームとスペインからの男女ペアが圧倒的に実力、演出ともによかったです。これは好きだからよく見えたのではなくて、よいから好き。なのだと信じています。

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サンマルコス祭(メキシコ)出演の時のビデオを見てくれてるメキシコチームの若者たち。このさわやかなかわゆい子たちがいじめをテーマにした壮絶な作品を見せてくれました。実力も含めてすごかった。
さすがメキシコ。

さてさて今回の我々の作品はどんなビデオに仕上がりますやら。
(追記:わけあってすぐ完成しましたコチラ

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中