ただいま岡本くんと準備中の「Precious Links〜墨とガラスの二人展」の宣伝をすると、
いろんな人から「墨とガラスってガラスに字を書いたりしたんですか?」って質問されます。
そうするとKinkoはとっても嬉しくなるのです。
すぐにわかっちゃ困るもの。
今回、合作を企画するにあたり、いろんなアイディアを出し合って
まさにブレーンストーミングしたのですが
最終的に「この二人が揃わなければできないことをやろう。」ということになり
ガラス製品を作る時にはあまり使わない技法で
書の道具だけではできない表現をしようと思いました。

それでできたのが
文字を書くときの虚の線を具現化する
というオブジェです。

今の所、評判は上々(?)いろんな先生方まで興味を持ってくださいました。
あとは実物の評価を待つのみです。ドッキーン!!

制作の最終日。
部品の配置を調整していたら、台の上に血がポタリ。

よく見たらガラスのとこにも血が・・・
ついつい素手で触っていたので切ってしまっていたのでした。
ガラスを拭いて、指も洗ってバンドエイドしたらやっと痛くなってきて、うわわわ!っと思いつつも作業を続行。

しゃがんで床の部品を細工し始めた時、思わず足がグラリ。
床に手をついたら・・・ブツッ。
釘が出てた〜!!
その手に全体重をかけちゃったよ〜。
これで両手にバンドエイドを貼ることになりました。
それでもめげずに作業続行。

今度は新しい字の制作です。
熱いガラスをミニョ〜ンと伸ばすのを3人でいい形にするのです
・・・って「アッツ〜イ!!」
長袖セーター着て軍手してたのに
その間にアツアツになった吹きガラスの棒があたったー!!
まさにジュッって感じ。

その後もなんだかいろいろハプニングがあって、作業を止めてばっかり。
痛いけど、それよりごめんなさい。

でも、岡本くんは嫌な顔をせず「Kinkoさんが3人分を引き受けてくれたんですね。僕達の分まで」とフォローしてくれました。
ありがとう。本当に同じ干支の生まれとは思えません。
フォローしてもらってばっかりです。ちなみに同じと言っても一周違い。
お姉さん情けない。最後までよろしくね。

そんな感じで体を張って作りました。
まさに血と汗の結晶です。「Precious Links~墨とガラスの二人展」見てください。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中