現在12月7日まで日展開催中です。
六本木の国立新美術館にて。

4年ぶりの入選になりましたが、今年は書きたいように書こう!
と開き直って気持ちよく書けたので、展示されている我が作品と対峙した時は嬉しかったです。

ここ3年ほどは迷走してたな(汗)。
真央ちゃんが、
「今度こそ同じラフマニノフで金を」
とこだわって失敗したのと同じことをしてた。
前のことにこだわってたらダメよね。
すっきり目の前のことに集中しなくては。

今年の作は水原秋桜子の句を書きましたが、
この3年間は高野素十を書き続けていました。
秋桜子の方が叙情的で気持ちが乗りやすかったのも良かったと思いますが、
秋桜子に決める前に読んだ本で
「たかのすじゅう」
と見た時には衝撃だった・・・
中学の頃から「そじゅう」と信じきってました。
でもってネットで検索するときは「そじゅう」でも出てきちゃうし、
私が持っている句集には「常識」ってことなのか、名前のふり仮名はなく・・・
全く気づきませんでした。

出品票に3年連続で「そじゅう」って書いちゃった・・・

ま、ま、まさかそれで????

ずっこけたおかげでふっきれたかも。これが勝因?

先輩方に聞いても「それはないでしょう〜」ってことだったけど
色んな意味でどつぼの3年だったんでしょうきっと。

under the moonシリーズの技法の研究で行き詰まったり、私生活でも色々大きなことがあったし、
落ち着いて作品に向かえなかったっけ〜。

そんなのを乗り越えて軽々パスってほど甘くないってことです、日展は。

だから今回は純粋にうれしいな。
まだまだ日があります。
1200円かかりますが、絵画も彫刻も見られますから是非足を運んでください。

・・・残念ながら私の作品は帖なので全体の6分の1しか開いてませんけど・・・

書道家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに現代に通じるアートの世界を展開中

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