この家に来て1年半。

駅からの登り坂が少し近く感じられるようになったような・・・
思い立ってすぐの引越しだったから、とりあえず間に合わせのもので暮らしてきましたが、少しずつ少しずつ直したり、カーテン替えたり、ようやく隅々まで「我が家」になった感じです。
何度引越ししても、すっかり馴染むにはどこも1年かかるなぁ。
やっと捨てられた物もたくさん!

この家も中古ですが、木の踏み込みとか棚とかニスを塗ってよみがえらせました。
稽古用の机も中古。脇に置いてるのは、骨董屋さんでみつけた掘り出し物の引き出し。なんと半紙サイズの引き出しなんです。先週もピカピカに磨いてその光沢ににんまりしました。
かばんでも靴でも、何回も磨いては使い込みます。
気に入らないとなかなか買わない代わりにとっても物持ちがい〜いのです。

でも、やっと捨てたーっ!
色々捨てたーっ!
爽快っ!!
最近はいろんな意味で「捨てることの大事さ」を実感するようになりました。
家にも心にも新しい風が流れる「空き」が必要なんだなって。

でもって、スパっと捨てるには、本当に必要な物をよく考えるから、自分をみつめる上でも、すごくいいことだな、って思うのです。

ま、理屈はともかく、家の中がすっきりしてると気分いいしね。
今日も楽しく掃除機をかけちゃいました。家事を楽しめるのは元気の証だな。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中