8 若い

前回アンチエイジングについて書きましたが、私が書道を続けていたことで
ひとつ大きなメリットがあったと思います。2つかな。

ひとつは、いつまでも若いこと。

今でも色んな場面で「若いから楽しみね」とかいう言葉をかけていただきます。
あくまでも、書道関係者からですが。
というのも、書道界というのは年齢層が高いのです。
スポーツみたいに引退がありませんから、いつまでも皆さんチャレンジャーとして関わっています。

60代の先生方が若手働き盛りと呼ばれる世界ですから
確かに「そこで」私は若いのです。
でも、この勘違いは気分を若く保つのには便利ですよね。
もう遅い・・・なんて弱気にはなりにくいからです。

高校や大学のクラス会などをすると、ある時期から急にみんなの名刺に肩書きがつき始めました。
男子などは特に急に顔つきが締まってきたりして「大人になったんだなあ」と思わされたり。
女子も仕事を続けている人は同様に責任ある地位についている。

いつのまにかそんな年になったのか。と感じると同時に

私だけなんにもないなあ

とさびしい気持ちになったこともありました。
でもそれは一時期のこと。演じる役がないことは気楽だな、と思うようになりました。

そうなんです。役割は人を作るのです。いい意味でも悪い意味でも。

もし、今、仕事の役割が重く感じられる方がいらしたら、一度その荷物を降ろしてみることをおすすめします。
仕事を辞めなさいなんて言っているのではありませんよ!

習う側として、教える側として、私のスケジュールにはずっと書道教室がありました。
年齢も立場も違ういろんな人に会える場所です。
そこには色んな肩書きの方が集まっています。でも、そんなものは教室では関係ありません。
社長さんが一番新米で、一所懸命汗を書きながら一本線ばかり書いているのを、小学生が先輩として手助けしたりすることがあるのです。
そのときの社長さんは子供の顔です。
だから教室でお稽古している人、特に大人たちはみんな純粋に楽しそうだし、若々しいと思います。

もちろん書道でなくてもかまいません。
小さい頃に好きだったことや、やってみたいなあと思いながらやれないでいたこと。
そこに足を運んでみてはいかがでしょうか。
小学校にあがった頃、何もかもが新しくて一所懸命だったときの自分、そんな気分にかえってみるのはとても楽しいと思います。

資格をとろう!とかプロになろう!なんて意気込まずに、まずは純粋に楽しむことを思い出したいですね。そうしたら「重いなあ」と思っていた荷物も軽くなるかもしれないし、もしかしたら新しい背負い方をみつけるかもしれません。

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