28 異なもの

メキシコというと何を思い浮かべますか。

タコス?ソンブレロ?それともカンクンなどのビーチリゾートでしょうか。

時差が夏には14時間、冬だと15時間もあることからも遠いというのがわかります。

でもテオティワカンなどのピラミッドやルチャリブレやコロナビールなど実は知っていることはたくさんあるのですよね。
案外知られていないところでは長い間日本では塩田による塩の生産が禁止されていたため、「伯方の塩」とか「赤穂の塩」といった本格的な塩はメキシコからの輸入品だったわけで、日本人の健康の深い深いところでもお世話になっています。

メキシコに行くと、すらりとした白人からずんぐりした色黒の人、はたまた混血の美形やらいかにも力持ちの恰幅のいい男女とどれがメキシコ人と一言でくくれない色々なタイプの人が歩いていて、いかにも外国に来たな、と感じさせてくれます。

でもなんとメキシコ人の多くに蒙古班があると言ったらどう思われますか?

実は遠い遠い昔アジアから渡っていったモンゴロイドがメキシコ人の先祖なのでスペイン人が行く前の血を濃く残している人たちはとても私たちと似た姿をしているのです。

姿だけではありません。
料理は手間をかけてしっかり作って楽しむことや、刺繍や織物などの細かい手工芸が得意なことなど似ていることはたくさんあります。
なんといっても至るところで清掃の人がせっせとお掃除をしている姿を見かけるのは日本以上です。

また、陶器などは中国から渡った技術でもあり、古いものは全く輸入品かと思うほどに似ています。

もっと驚くのは博物館。そこにある古代の土偶や器は日本の博物館にいたかと錯覚するほどに似ているのです。私は中国の色々な美術館や博物館に行きましたが、いつも「なるほど影響を受けているなあ」とは思うものの「大陸は違うのだなあ」と違いの方が印象に残ることが多かったのですが、メキシコでは逆で、こんなに遠くで風土も違うのにどうしてこんなに似ているのだろうと思うことの方が多いのです。banner-kokoro
さてそのメキシコでおもしろいことがありました。(つづく)

★今回の書はタイトルではなく古代文字で「男」:田と力(鋤の形)
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【Kinkoちゃん随筆】 書家・美術家 金子祥代 https://www.kinkochan.com/
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