ballena'Las ballenas cautivas'(8歳〜)
知り合いの息子さんが貸してくれました。
その子はもう11歳なので、お母さんが「急がなくていいわよ。」と言ってくれたのをいいことに積読になっていたもの。

だって!「8歳から」と書いてあるのに、今まで読んだ8歳向けより小さい字がびっしり並んでるし、絵もしぶすぎてなんだか難しそうなんだもの。

それでも、とうとう他の本をみんな読んでしまったので挑んでみました。

最初の数ページはものすごく辞書を引かないといけなかったし辛いかな〜?と思ったのですが、ぐっとこらえて・・・

エスキモーの家族がクジラを発見。
真冬の海に裸の上半身をつっこんでまでみつけたクジラなのにおじいちゃんは捕らないで助けるという。
なんで?

エスキモーの命への向き合い方とか、おじいちゃんを尊敬する孫のYakの姿とか、「いい話だな」と思って読み進める気になったのですが、意外な展開が待っていました。

実話をもとに作られたストーリーと書いてあるので「実話、クジラ救出」とか日本語でググってみたら同じ映画の記事がズラッと並びました。

「誰もがクジラを愛してる」(2012)

宣伝とか口コミを見ると、この話にそっくり。
もしかしてこのLas ballenas cautivasが原作?と思いましたが、
「誰もがクジラを愛してる」の原題はThe big miracleで、Tom RoseのThe big miracleという小説が原作なんだそうです。

同じ出来事をもとに作られたのは間違いないと思いますが、
ペルー出身のCarlos Villanes Cairoが1991年に書いた’Las ballenas cautivas’のほうはというと、Miracleという描き方はされていません。
クジラを食すエスキモーを非難するグリーンピースは出てこないし
クジラ救出大作戦をエキサイティングに描くというよりは、自然への畏怖を伝えるおじいちゃんと孫のシーンのほうに軸足がある気がしました。

でも最後のシーンのエスキモーの家族の言葉はどうとらえたらいいんだろう。

自分の海域ですらない北極のクジラを3頭助けるために軍まで動員して国をあげてのお祭り騒ぎをしたアメリカの不自然さを含め、いろいろ考えさせられる本でした。

まだ米ソ間がピリピリしているようすも書かれていたりして8歳の子にわかるの?と思いますが、私が借りた2011年出版の本の表紙には37版とあります。賢い子がいっぱいいるのね。

注)「多読なのに辞書?」って思われるかもしれませんが「精読でなるべくたくさん読む」っていうのに挑戦中です。その分レベルは欲張らない。
スペイン語は独学なのでKinko流多読です。
くわしくは→独学でスペイン語:番外編 落ちこぼれを1年で大学に!伝説の教師

(残念ながらこのブログではスペイン語特有のエニェとかアクセントとかが正しく表示できません。悪しからずご了承ください)
独学でスペイン語:多読18 100冊達成!!!100万語

【Kinkoちゃん随筆】 書家・美術家 金子祥代 https://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中
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