Kinkoちゃん随筆

書に遊ぶKinkoちゃんの気ままな日常 ・・・現代アートから海外情報、最近なぜか少年隊まで⁈なブログ

ギャラリー

ギャラリーに!の価値(3)

(つづき)

でも、私がいま挑戦しているのは日本の貸ギャラリーじゃなーい!!

そもそも貸ギャラリーというのは日本独特の商売ですから。

本来はプロの画商がプロの作家の作品を扱うわけです。

それが商業ギャラリー。

他の商売と同じで、
仕入れたからと言って売れる保証はありませんが
ギャラリーは場所を提供して、宣伝費をかけて、、、と
投資をしなくてはいけません。
ギャラリスト自体もリスクを負うわけなので、
アーティスト選びも慎重になります。
いいギャラリーはすでに実績のある作家で飽和状態。
新しい作家が入り込む余地なんて滅多にありません。

しかも、
それぞれのギャラリーは専門を持っているので、
いくら力のあるギャラリーをみつけても
私の作品と全然違う方向性のギャラリーであれば最初からご縁はないのです。

コネのない無名のアーティストが
自分に合ったギャラリーに出会って
投資してもらえる確率はものすごく少ないというわけ。

それでも!

今までも、
作品は高評価してくれたギャラリーはいくつもあったんです。
(作品を見てもらえるだけでも実は大変だったりするんだけど)
それが

「日本は遠い」

という現実的な壁に阻まれて取り扱い不可。
涙涙の日々。
実際問題作品の運搬についての費用と手続きは結構な大問題で。。。

と。

ここまでをなるほど〜。
と思ってくださったあなた!
7月6日の記事をもう一回読んで感動を分かち合ってくだされば幸いです。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中

「おはなしコンサート」(童音社)復刊にご協力ください。

ギャラリーに!の価値(2)

(つづき)

なんでこうなっちゃったんでしょうね?

日本には昔から優れた芸術があって、
芸術家を支援するパトロンもいて、
世界に名だたる芸術を生み出してきた国なのに。

もちろん現在の日本にもプロの画家さんや彫刻家さんたちが存在しているけれど、
純粋に作品で生きている人は何人いるのか?

新聞屋さんが宣伝してバカみたいに人がおしよせる
ピカソ展、みたいな大展覧会は日本各地で開かれているけれど
それって過去のスターの作品じゃないですか。

現代の作家の作品に出会う場所って少ないでしょう?

で、そういう層を飛ばして
あっちこっちでみかける
「○○展」というのは、貸ギャラリーで自主開催しているものがほとんどですよね。
貸ギャラリーというのは、
お金を払って場所を借りるわけなので、
よっぽどひどい内容でない限りは、予算と日程さえあれば借りられるわけです。趣味でも。

借りた間はここでの時間と空間は自由に使える

というメリットはありますが
基本的には自分の知り合いが来るだけのことなので
その先の可能性はあまり期待できません。
行く度にレベルも種類も変わってしまう空間ですから
貸画廊めぐりが好き、という趣味の人もなかなかいないのではないでしょうか。

まあそれが日本の現状なので、

「今度個展やるんだ!」
とか
「ギャラリーが作品を置いてくれたんだ!」
と言っても、
この貸ギャラリーを想像されてしまうことが多い。。。残念すぎる(涙)

「へえ。いくら払ったの?」
みたいな。

ひどい人になると
「お金払ってまで見てもらいたいの?物好きだね」
くらいのことまで言っている人もいます。

(つづく)

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中

「おはなしコンサート」(童音社)復刊にご協力ください。

ギャラリーに!の価値(1)

月面着陸並みの一歩。

前回のできごとをそう喩えました。

でも。

残念ながらこのブログを読んでくれる人は99.999パーセント日本人なので
まったく伝わってないんだろうなあ(涙)

なぜなら
日本でいうアートやアーティスト、そしてギャラリーという言葉は、日本の外での定義と相当違っているからです。

日本で職業を聞かれて
「アーティスト」
なんて答えようものなら

「真面目に答えろ」
とか
「真面目に働け」

返されます。
(口にしなくても思ってますよね)

ミュージシャンを指す言葉として使われる以外では、
本来の意味での芸術家、美術家を指す言葉として使われないし、
芸術家、美術家と名乗るにしても
自分でそれ言うかよ、みたいにバカにされかねないのでなかなか使えません。

日本の外では、私の職業はartistと一言いえば通じます。
しかも、
artistと名乗っただけで
(つまり作品を見ていなくてすら存在に対して)

「おめでとう!」
(artistになれたあなたの幸運に)

「あなたに会えてよかった!」
(artistに会えたことが幸運です)

「あなたがうらやましい!」
(できることなら私もartistに生まれたかった)

といった反応があります。
こういうセリフはそんなに特別なことではないし、セリフにまでしなくても
パッと表情が明るくなって
懐を開いてくれる空気があります。

それなのに、
日本人に名乗ると
逆に「?」っと間があいてしまって
「こいつどう扱ったらええんやろ?」
みたいな変な空気になってしまう。
これは残念ながら海外在住何十年、という日本人ですら9割がたそうなっちゃってます。

本当に日本人で芸術を志すっていうのは大変なことなんです。
心が折れることばっかり!

日本では何故かアスリートだけは「努力の人」として礼賛されるのに、
他のプロ、
とくにartistに対しては「努力」の対極にいる人のような扱いですからね。

(つづく)

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中

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貴重な一歩!ギャラリーに入った!!

IMG_B&B galleryb

なななんと。

ギャラリーが作品を置いてくれることになりました(感涙)

いきなり個展ということではないけど、
いつでも見られるところにかけていただいてます。

キターーーーっ!!

まさかこんなに早く実現すると思わなかった・・・

ヨーロッパのギャラリーに自分の作品。
夢が叶った。
まだ販売には至っていないけど、
月面着陸並みに貴重な一歩です。私にとっては。

超うれしい出来事なのに、
はたまた超嬉しい出来事だから?
興奮し過ぎたのかな?
昨日は昼過ぎから寝込んでしまった・・・。

しっかりリセットして
次なる波に備えて制作だ!!

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートを展開中

おはなしコンサートにもいいこと起きないかな?
「おはなしコンサート」(童音社)復刊にご協力ください。
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