Kinkoちゃん随筆

書に遊ぶKinkoちゃんの気ままな日常 ・・・現代アートから海外情報、最近なぜか少年隊まで⁈なブログ

スペイン

お祝い!私のコロナ禍は終わるかな。Citaが取れた!

コピーd今月初め、ある日本人デザイナーさんがフェイスブックに
「日本の新規感染者が400人を超えそう!国は何をしているの?」
って大騒ぎのコメントをしたところ、アメリカに住む彼女のFBフレンドから
「フロリダは1日8000人増えてます」
っていうコメントが。
国じゃないんですよ。フロリダだけ。
もちろん新型コロナのお話です。

さすがに現在のスペインはそこまでたくさん感染していませんが(日本の倍程度)日本と世界の温度差を日々感じています。
陽性=重篤患者
みたいな報道がされちゃってるからでしょうか。
とある菌に詳しい方のお話によれば、陽性であってもほとんどが無自覚だったり自然に治っちゃってるみたいで、しっかり患者になるのは2パーセントしかいないんだそうです。

日本は安全なんですよー!!!

楽しい夏を送ってくださいねー!

先日も書いた通り今のところ私は感染の気配もなく、いたって普通に日常生活を送っています。
普通の風邪すらしばらくひいてない。例年より少ないよ。マスクのおかげかな?

ただ、実はコロナのせいで一つだけ大変だったことが・・・

ビザの種類を変えるため、弁護士さんと会って手続きを始めたのが去年の11月。
それから何段階かの手続きを踏んで許可がおり、指紋押捺をしたのが今年の3月初めでした。
これだけでもずいぶん長いですよね。
というのも、書類を提出しに行くだけでも、指紋押捺をしに行くにもいちいちCitaと呼ばれる予約が要るからです。
これがネット予約しかなく、それこそ一度でも、あるいは短期でもスペインに住もうとした人ならしばらくCitaという言葉は聞きたくなくなりそうなほど苦しめられるものなのです。
ほんとーーーーに取れない。

そういう意味では3月まではまあ順調に進んでいたのでした。
今回は弁護士さんに頼んじゃったからただ待つだけでよかったし。

ところがです。

2週間後、できあがった身分証(カード)を受け取りに行くと、役所が閉まっていました。
そうです。
非常事態宣言のための外出規制が始まっていたためです。

あああああ、この日は人生の記念日になるはずだったのに

それからお籠りしてひっそりと非常事態が明けるのをひたすら待っていました。

そして3か月たった6月22日。

いざ!
と、早起きして身支度も念入りに整え、気合を入れて受け取りに。

窓口に行って必要書類を並べると、お役人さんが私のカードを探してる。

あった!!!

・・・が。

何やら隣の職員さんと話し始めました。

話し終わると
「Citaは?」
と聞くではありませんか。
「カード受取りにCitaは要らないので3月23日以降ならいつでも取りにいらっしゃいって聞いていますが」
というと
「ダメなんです。取ってください」
と、まったく聞く耳持たずになってしまいました。

コロナの対策として「密」を避けるため全てが予約制になってしまったとのこと。

そこにカードあるのにーーーーー!
渡すだけじゃーーーん!!!  1秒じゃーーーん!!!
ひどーい!

弁護士に電話すると「え?そーなの?」

おいおい。しっかりしてくれよ。

その後は弁護士事務所もCita取得に動き出してくれましたが、どうもいつも以上に取れないようだと気づいた弁護士。
自分たちでもやってみてくれないかと言ってきました。
当然すでに自分でもやり始めていたけれど、あらためて厳しい状況なのをダメ押しされた気分でした。

お役所の職員さんからは「月曜日に週の予約が放出されます」
と言われ、
弁護士からは「キャンセル待ちもあるから平日毎日チェックしてます。ちなみにお役所は8時半から15時までだよ」
という情報をもらっていました。

だから特に月曜日は8時半からPCにべったり張り付いてCitaの申し込み。
人気公演のチケットを買うためにチケットぴあに電話しまくった時と同じような状態です。
できる限り早打ちして連絡先、名前、生年月日etc, etcを入力しては

Solicitar(申し込み)
をクリック

すると
「ただいま空きがありません。近いうちご用意しますのでまたやってみてください」
っていう無情のメッセージが現れ、また最初から入力しなおして申し込み。

このメッセージを何千回見たでしょう。何万?

一日で何回見たかも数えきれないものね。

しかも個人情報の入力の最後には
「私はロボットではありません」
の作業が毎回あるんですからね。
ものすごい苦行です。

いつキャンセル待ちが出るかもわからないからとにかく平日は午後3時までずーーーーーっと打ち込んでしまう。
月曜以外は1時間に1回くらいでいいかな。なんて思いながらも気持ちが離れず、少しでも暇があれば入力画面に向かってしまう。
というより、暇なんかなくなっちゃう。何にも手につかない感じなんですCitaが取れるまでというのは。3時過ぎても「もしかして?」なんて入力してみちゃったりして。

Citaの取れるタイミングっていうのは何種類ウワサが飛び交うのっていうくらいネットでもみんながあれこれ言っちゃっててむしろわかんないし。

で。
先週の金曜日。
この日は朝から夫が入力してくれていました。

「金曜日だし、もう今週はキャンセル待ちったって空きがないよねえ」
なんて言いながら夫が席をはずしたので私が替わったその第一回目。

「あったーーーーーー!」
日時選択画面が出たのです。

月曜日にその週の空きが出ると聞いていたのに画面には翌週の枠が。

ウワサじゃなくてお役所で直接聞いた話すら違うなんて・・・。

何を信じたらいいんだよお。と思いながらも、イチかバチかやっててよかったー!

そうしてカードを無事受取りました。
予定より4か月半遅れ。

それにしても、Citaの入力は夫の方が頑張っていたんですけどね。

最高の瞬間は私がいただいてしまいました。
Citaなんかで人生の運を使っちゃっていいのかなあ私?

コピーc









←教会の中にもソーシャルディスタンスを守ってね!の線。


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コロナから「新しい日常」へ 新作はいつになるかな?

朝起きてから「今日は何しよう」って考える。
こんな日はいつからなかったろう。

スローライフしようとしなくても世界中がスローライフ。
コロナのおかげでいろんなものを手に入れた気がしている。
フェイスブックでいろんな国からシェアされてきたジョークを見てはピンチを笑いに変えるみなさんやそれを楽しむみなさんのマインドにも触れることができた。

「モモ」を読んで忙しさに心を忘れることについて書いたのが昨年末。
私なにか予感していたのかしら?

映画は何本見たかな?
時代的には片岡千恵蔵の「大菩薩峠」までさかのぼり、国もジャンルも取り混ぜて、とにかくいろいろ見ています。

印象に残っているのは・・・
邦画では 「WOOD JOB!」 「ジャッジ!」 「パパはわるものチャンピオン」
海外のだとイランの 「運動靴と赤い金魚」 とかインドの 「ダンガル!」
ハリウッドの 「ドリーム」 もよかった。

ちょっと並べただけでも統一感ないでしょう?ふふふ〜。

ジャニーズがらみだと関ジャニ丸山くんの「泥棒役者」がおもしろかったです。
どれもこれもこの機会がなかったら知らずに終わったかもしれません。

音楽も日によって洋楽の日。とかクラシックの日。とかいろいろやってみました。
シーナ・イーストンが世界のお籠りファンのために公式にライブ映像をYoutubeにアップしてくれた日はシーナの日。
ほかにも子供の頃にはいまいち魅力がわかってなかった稲垣潤一を聞きまくってみたり、もっと古いのとかいろいろ鑑賞。

お散歩の条件つき解禁まで部屋にこもっていた日々は
外の景色が見えない分だけ想像力を助けてくれて
すばらしいインプットの時間になってくれたと思う。

スペインでは「新しい日常」に向けて種々の規制緩和が始まりました。

まずは運動。

時間制で外出を楽しむ許可が出たのに加え、5月8日から公園の封鎖が解かれました。

マドリッドでは大通りの歩行者天国といった試みも。
他の人と間隔をあけつつ大勢の人が歩けるってわけです。

美容院も条件つきで営業再開。
銀行の店舗も時間を短縮してオープン。

感染の状態を観察しつつ、おいおい規制緩和が進んでいくとのこと。

お店の再開にあたっては
店員さんの制服を毎日洗うことを義務付けられたとか
たとえば洋服屋さんなら試着した服は消毒してからじゃないと再び並べられないとか
けっこういい変化だよね。
世界がきれいになっちゃう。
ヨーロッパ人も毎日バスタオルを洗う日が来る???

さてさて私もぼちぼち日常に近づいていこう。
新しい日常か。
いいね。

4月から5月にかけて本当ならイギリスのアーティストインレジデンスで新しいプロジェクトに取り組んでいたはずでした。延期になって、参加が年内になるか来春になるかまだわかりませんが、今だったらできなかったものが生まれるはず。
イメージしていた企画は白紙に戻してゼロから膨らませていこうと思っています。


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スペインコロナ情報:お散歩できた!

スペインで外出禁止が始まったのが3月14日。

私が最後に靴を履いたのが3月24日。

それからかれこれ40日間一切外出てませーん!

前にも書いた通り現在ワンルームのアパートホテルに仮住まい中。
建物どころかそのわずか12畳ほどの部屋のドアから一切出ていない。

もうこの際きわめてしまえー!と、買い物を全部夫にまかせて籠りきってみました。
何せ一緒には買い物も許されないから。

狭い上に最上階の屋根裏で、室内も三角屋根のかたちそのままの天井。
ここからネバーエンディングストーリーが始まりそうな広さというか狭さです。

窓も壁にはなく、その斜めった天井のこっち側とあっち側に一つずつ1枚扉の窓がついているだけ。

逆にその窓からは一切他の建物は見えず、空しか見えないので、ある意味「非日常」を感じて喜んでいます。

時々アンネの日記のアンネの窓を思い出したりしながら。

アンネが眺めていたマロニエはこの天井にはもちろんありません。でも仮住まいながらいくつかの鉢植えがあることはすごく慰めになっています。

慰めっていうのは違うなあ。
なんて言ったらいいんだろう。
ともかく普通に暮らしている感覚があるっていうのかな。

そりゃさあ、アンネと違って音楽は聴けるしケーキも食べてるんだから普通にやってるんだけどお。
宿題のない夏休みを謳歌しているくらいのだらけぶりなのだし。
腕の故障が治らないから一切仕事も稽古もしていないという人生まれにみる「非日常」も重なっちゃってるから。

スペインでは感染のピークは確実に過ぎました。
でも念のためって感じで非常事態は5月24日までさらに延長になるようです。
心身の健康上の理由から、子供たちの外出だけは4月の末から条件付きで許可が出ていました。
(サッカーですら他の子との距離を確保できないからという理由で禁止)

そしてようやく5月2日より、大人にも条件つきで外出許可が出たのです。

いやほんと。私の変なこだわりだけじゃないのよ。
基本的にみんな外に出られないの。
公園のベンチに並んで座っていた母娘が逮捕されたりしてるんです。

「家族の代表一人が用事を済ますために最低限の距離外出してよい」

という条件を破っているという理由で。
その母娘の場合はいきなりの逮捕ではなく、それまでにも何度か罰金を科せられていたらしいですが。

とにかく日本とは感染者の数も桁違いならば外出禁止の禁止度も桁違いなのだ。

それがやっと!

- 昼間の一番いい時間は子供たち。
- 次にいい時間は補助のいる人たち。
- 午前6時から10時と午後8時から11時が健康な14歳以上の人。
 
という3部制で
家から1キロ以内ならお散歩やジョギングを「外で」していいことになりました。

グループはダメ。
カップルでも相手と2メートル以上間隔をあけなきゃダメ。

それでも40日ぶりに建物の外に出ましたー!

靴を履いて道を歩いたー!

午後8時はまだ夕方。
紫外線と無縁だった肌に5月の日差しがきつい。

スペインはこんな感じです。

イギリスのニュースによると、世界ですでに100万人以上の人が新型コロナウイルスから回復しているとか。
スペインだけでも日本国内の累積感染者数の10倍もの人が回復しています。

日本のみなさん。
変な情報に惑わされず、免疫力つけて明るく元気にお過ごしくださいね!!!

コロナ怖いと思ったらこちらの動画→ウイルスの次にやってくるもの
とってもわかりやすい動画→10分でみる 感染症の歴史
現場の医師が日本の状況を冷静に伝えている記事→ワイドショーあおりすぎ


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コロナ 峠を越えました

とうとう日本が緊急事態宣言したとのこと。
なんで今さら?なんで日本で?

現在人口1万人当たりの累積感染者数はわずか0.31人。
クルーズ船の感染者も含めてるから国内での感染者はもっともっと少ない。

なのにどこが緊急なんだろう。
累積感染者数世界2位の国に身を置いている身としてはまったくぴんと来ない。
こちらは人口1万人に対して28.71人が感染。日本の93倍。

これは毎日見ている日本の外務省発表のデータなので日本と海外諸国の感染者数の差は実際はもっとずっと大きいに違いないと思います。

となると、日本で現在感染している人に出会う確率ってどのくらい?
テレビでもFBでもネットでも、ちゃんとお花見している人がいたり、普通の生活を楽しんでいるようすが流れてくる。普通の生活が成立している。
なのになぜ行動を制限しなくてはいけないのか。
まるで緊急事態ってやつが世界の流行で、それに乗っからないとダサい。みたいな感覚でやってるようにしか見えません。あるいはこれに乗じてもっと怖いことたくらんでない?みたいな。

スペインでは緊急事態がさらに2週間延長になり25日まで外出禁止になりました。
それは予想よりもウイルスの潜伏期間が長い人がいたりして感染のピークを迎えるのが遅かったためです。
ようやく公式に新規感染者の減少が見られ、峠を超えたという見通しが発表されました。

あとは現在罹っている人の回復を静かに待つのみ。
初夏には公園で緑を楽しむことができるに違いない。わーい!

峠を超える前からこんな態度なので、日本の友人たちからは
「スペイン大変なのになんでそんなに明るいのさ?」
と言われまくっています。

せっかくなのでお答えしよう。なんでKinkoはポジティブなの?

1つには、すでにこんな状況だから「外出禁止になったらどうなんの?」「仕事できないじゃん」なんて怖がる選択肢がないこと。

2つめは、コロナは治るから万一罹ったとしても怖くないっていうこと。

現在スペインは病床を増やして対応していますが、それでも感染者を100パーセント受け入れたら足りなくなります。
だから「かかったかな?」と思っても直接病院に行ってはいけません。
まずはコロナ特設ダイヤルに相談。
そして、万一それがコロナだと診断されても、軽症であれば自宅で療養するよう指示されます。

そしてそこからが問題。

それで治っちゃった人がたくさんいるんです!

だって風邪だもんね。

だから無駄に怖がるのではなく、免疫力アップに努めることが我々に一番必要なことなの。

それでも亡くなってる人たくさんいるじゃん。ってつっこんでくる人いますよね。でも、スペインは相当な高齢化社会。亡くなっている人はもともと持病があった老人がほとんどです。この傾向はコロナに限らず普通の風邪でもインフルエンザでも同じ。

つまりはしっかり感染者が増えちゃったからこそ、ここでは疑心暗鬼にならないってことかなあ。

Kinkoは元気だよー!
あと2週間で公にだらだら家にひきこもる口実がなくなるのがさびしいくらいさ!

外に出ないから美白にもなるしい。

靴も減らないしい。

化粧品も減らなーい。

世界中のみなさんと同じ話題で盛り上がれるしい。

いいこといっぱいあるよ。

だからどんだけ必要かはともかく外出が制限された日本のみなさんも、これを逆にチャンスととらえてお籠り生活楽しんでください。

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コロナの渦中。現在のスペインの英雄は

スペインで外出違反者が逮捕されているところをテレビで見て
友人が心配してメールをくれました。

はい。
先日も書いた通り、こちらは自粛ではなく禁止です。

罰金あり。逮捕あり。

連日感染者多数の国として名前もあがってるんだろうし、なんかスペインの印象悪くなっちゃってますよね。

でも対策をしていないわけでもないし、どうしてここまで感染が拡大するのか正直不思議な気もしています。

最近フェイスブックでよくシェアされてくる記事が
「私たちはみなさんのためにここ(病院)にいます。
みなさんは私たちのために家にいてください」
というもの。
病院で看護師さんたちがそのメッセージを書いた紙を持っている写真があちこちから発信されています。

イタリアで疲労困憊している看護師さんの映像が発信されたのも話題になりましたね。

イタリアで感染者の数に対して死亡者が多いのは医療崩壊が原因と言われています。

外出禁止は不自由でもどうにか病院を健全に機能させるには仕方ないなと思わされます。

今のところスペインでは医療崩壊のうわさは聞いていません。
病院のキャパを休業中のホテルのベッドで補うなどの対策もとられています。

とにかく個人の私にできることは自分の健康に責任を持って病院のお世話になることを避けること。
よく食べよく寝る。
そして運動。

運動も部屋の中。

夕方ヨガをしているとだいたい8時くらいになるのですが、毎晩8時になるとまるでパレードでも始まったかというような明るい拍手と歓声、ホイッスルなどが聞こえてきます。時には小さな花火の音まで。

パーティは禁止のはず。
パレードなどあるはずはない。

最初はサッカーの無観客試合をテレビ観戦している人がテレビに向かって拍手しているのかなと思ったりしましたが、どう考えても数人の声や音ではないし
わざわざ窓を開けて外に向かって拍手している雰囲気なのです。

やっと理由がわかりました。

コロナウイルスに自身が感染するリスクを抱えながら、患者さんのために昼夜戦っている医療従事者たちに向かって毎日みんなで感謝と応援のエールを送っているのだそうです。
それもスペイン全国で一斉に。

きっとこの思いは伝わるはず。
一人でも多くの命が救われますように!

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間隔5メートルの行列

東京オリンピックの延期が決まったんですね。
残念ですが、1年「程度」の延期ということならば、一番暑い時期をはずして調整するなんていうこともできたらいいですね。
オリンピックの「延期」というのは始まって以来初めてということですが、アジア初の開催が決まっていた1940年の東京オリンピックが戦争のため幻になっていたとは知りませんでした。同年は札幌での冬季オリンピックも予定されていたのにやはり戦争のため中止。
そんなことを知ると1964年の東京オリンピック実現の値打ちが違って感じられます。
そして今回のオリンピック。やっと私がいる時代の東京オリンピック。
中止じゃなくてよかった!

さて、オリンピック延期の元凶コロナウイルス。

アメリカがいつの間にか世界3位に躍り出てまた4位にもどったスペインの現在の累積感染者数は3万9千人。
治っている人もいるので累積の数字に過剰反応しても仕方がありませんが、まだ上昇カーブの角度がゆるやかにならないのが困ったところ。外出禁止が2週間のびました。
国内の幹線道路の封鎖も始まり、国内移動もかなり制限される模様です。

今朝は近所のスーパーにないものがあったので主人がエルコルテイングレスまで買い物に行きました。
エルコルテイングレスというのはスペインにある唯一のデパートチェーンです。
服飾や高級食材売り場は閉まっていますが、スーパーのようなコーナーの売り場は開いていて食材や日用品を買うことができます。

そこに行った夫がなかなかもどって来ない。
近所のスーパーより少し足をのばしたとは行ってもさすがに遅い。
何かあったのでは?
なんて心配を始めた頃、たくさんの食材とともにご機嫌で帰ってきました。

野菜も新鮮。
買いたかったものは全部買えたのですが・・・

入店するまで15分、レジで30分もかかったそうです。

というのも、店内の人数制限のため、外に行列ができているのですが、前の人との距離を5メートルもあけるよう指示されたのだとか。
5メートルです!
だから店舗の角を曲がってずーっと先まで人が並んでいるのだそう。

そうなると、それが列であることに気づかない人も多く、うっかり間に入ってしまう人があちらこちらに。

ただ、この国のいいところは順番抜かしがいないこと。
うっかりした人には誰かが声をかけ、気づいた人は最後尾に向かいます。
こういった場面でギスギスすることはまずありません。

最近は暖かい日が続いているし、今日などは天気がよかったので問題はないのでしょうが、歩行器で歩いているおばあちゃんが買い物に来て「最後尾はあっちだよ」と言われていたりすると気の毒だったと言っていました。

それにしても5メートル。
しかも外なのに。
不思議だ〜と思いましたが、考えてみればこの国の人が行列するとそこかしこでおしゃべりが始まっちゃうからねえ。すごく増えたとはいってもまだ全員マスクしているわけでもないし。
自分たちをわかっての措置なのね。

さて先日からちょいちょい登場しているわが夫。
たまたまこちらに来ていたらとうとう帰る便がなくなり久々に1か月を超える同居となりました。
何年ぶりだろう。
やることもないので将来に向けてお料理のあれこれを伝授しています。

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消費税21%の威力

外出禁止令が出てすら毎日日本全国の累積感染者数の何倍もの人数が新たに感染しているスペイン。
あっという間にコロナウイルス感染者数世界第4位という不名誉な地位についてしまいました。
あ!あれ?いつの間にか3位になってる。
イランを抜いちゃったの?死亡者数は4位のままか。
どれどれ他も見てみよう。
1位の中国は8万人感染して死亡者約3000人なのに感染者4万7千人のイタリアは死亡者が4000人を超えている。
どうなっとんや?(←福井弁のイントネーションでご一緒に(笑)=「ちはやふる」を見終わったとこなんで)

今日はこっちの銀行から
「ネットでできる内容ならお店にこないでね」
「店内には一度に3人しか入れません。来店の際は、ほかのお客さんと1.5m離れて並んでください」

別の銀行からは
「コロナウイルスに便乗した詐欺メールがでまわっています。
ネットでの決済はくれぐれも気を付けて」

などといった連絡が来ました。ネットの依存が増えるのにネットの危険が増えているっていうセットのメッセージみたいに見えますね。

少し前から自発的に営業を制限し始めていたホテル業界には、国から正式に休業命令が出ました。
長期滞在者のアパート以外すべて休業です。

まだヨーロッパがこんなになる前、日本ではすでに人が大勢集まるところの営業が制限され始め、それと同時に

休業したお店がつぶれちゃう!

っていう経済問題を訴える意見がいっぱい出ていましたが・・・。

スペイン
静かです。

スペイン人は働くのが嫌いだから??

いいえ違います。

答え=生活に困らないから

なんと今回の騒動で、国の決定で休業している人たちにはななななんと

お給料の75パーセントが国から支給されるんだって!!!

それも正規雇用されている人なら外国人従業員にも同じ保証があるんだとか。

国の貧富って本当に表面的な数字ではわからないものですよねえ。
スペインのどこが貧乏なの?

こんな英断ができるのも高い高い消費税のおかげ。

使い方さえクリアなら、消費税、悪いもんじゃないですよ。

私も入国時は就労不可のビザでしたから消費税以外の税金はほとんど払っていなかったわけですが、こんだけ高い消費税を払っていれば、公共サービスを堂々と享受することができます。この「堂々と」って、けっこう大事な感覚です。

公共サービスといえば、今回の外出禁止令のもと、道路の舗装工事がすいすい進んでいます。
通行人に邪魔されないとこんなに速いのか〜って
見るたびびっくり。
なにごとも悪い面ばかりじゃないんですね。

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スペインも緊急事態宣言(追記あり)

コロナウイルス。

スペインのんびりしすぎてて心配、なんて書いていたのが10日前。
そこからあれよあれよという間に感染者が広がって
総理夫人からマドリッド州知事、国会議員なんていう人たちまで陽性反応が出る始末。
あっというまにコロナウイルスの感染者はマドリッドだけでも日本全国を上回るという事態になってしまいました。

さすがのスペイン人もマスクし始めました。。。まだみんなじゃないけど。

とは言っても週末から緊急事態ということで外出禁止例が出ているので人混み自体がほとんどないからむしろマスクはいらない状態なんですけどね。
だいたい道歩くのにマスクなしじゃ無理なんてことになったら窓も開けらんないってことだからね。

現在、学校は全国休校。
会社は休業ではありませんが、なるべく在宅でできる仕事は在宅でという指示が出ており
生活必需品を買いに行く以外はみなさん外出を控えましょう。
ということになっています。

開いているお店はスーパーと薬局のみ。なので買い物に行く道はむしろ空気が澄んでいます。
他の国からはスーパーの棚が買い占めでガラガラなんていう画像が流れてきたりもしていますが、ここではきちんと機能していて生活に困ることはありません。
春のうららかな空気の中、街路樹がいっせいに花をつけ始め、真っ青な空の下で輝いています。
こんな時にお散歩できないなんて。と残念な気持ちになりますが、みんなが自炊をしているこの状況は昔ながらの家族団らんをとりもどすいい機会なんじゃなかろうか。なんて前向きな考えも浮かびます。

ここ3日の間にも感染者拡大とともに少しずつ規制は厳しくなって、基本的に陸路では外国からの人の流れがとめられました。
逆にイベリア航空の日本への直行便もしばらく欠航に。
そんな中、ホテルなどの宿泊施設も営業を停止し始めました。
昨日も今日も用事で駅を利用した夫によると、大型駅の構内に、スーツケースとともにたむろしている外国人たちの姿があったとか。
おそらくはホテルのみつからない旅行者たち。
悲惨だ・・・。
人によっては国にも帰れないわけです。

昨日はこの非常事態の違反者が4人逮捕されたとのこと。
どのレベルから逮捕なんだよお!
これについての公式発表はわからず。
でもスーパーに行ったりしている分には外の空気も吸えるし私自身はそんなに困っていませんのでご安心を。
ただ、日本同様こちらも3月は三寒四温なので体調管理だけは気を付けようと思います。
病院に行くはめになって院内感染なんていうシナリオは御免です。

それにしても、日本国内の感染者数の少なさにびっくりしている今日この頃。
中国人旅行者を含めて800人ちょっととは!!!
しかも大都市東京の感染者が100人ちょっとだなんてすごすぎます。

世界はなぜこの事実に注目して真似しないのかな。
日本がコロナ終息の鍵を握っているかもしれないぞ。
まずは世界がごあいさつチュッチュをやめて会釈ブームになったりとか。

日本人もね。咳をする時は周りの人に配慮、なんていう当たり前のことを二度と忘れないようにしたいですね。

今はいいけど自宅待機も長くなりすぎると色々問題起きてきますよね。
早く落ち着きますように!

追記3月19日:大きな駅の周りは警察がいっぱい。
夫婦で出かけようとしたら離れて歩かないと罰金とられるよ!と言われました
買い物に出るときは家族の代表が一人。車に乗るにも二人以上で同乗してはいけないそうです。
スーパーは入場制限制をとるところが増えました。
店の外に並んで、買い物が終わった人と入れ替えに一人入り、手に消毒をかけられて手袋。
でもねえ。
どうなんでしょう?
道を歩くのにも他の人と1m離れろっていうのに店の前の行列はつめつめなんだけどお。
しかもマスクを使い慣れていない人が多いから行列では知り合いに会うと結局マスクをずらしておしゃべりしているおばちゃまたち。
こんなだから1日に何千人も感染者が増えちゃうのか。。。
でもこの大らかさは救いでもあります。

世界がこんななので日本の水際対策も強化という報せもきました。
今から日本に帰るとすると
1.元気でもそうでなくても全員空港で検査。結果出るまで6時間。
2.自宅あるいは宿泊先までタクシーを含む公共交通機関の利用の禁止。
3.14日間の自宅待機。
だそうで・・・

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スペイン人のエチケット

せっかくスペイン生活しているのにほとんどスペイン事情に触れていないのもなんなので時々発信していこうかなあと思い始めました・・・遅い!

いや。遅くないんですよ。

もはや人生の引っ越し回数がカウント不能な感じの私ですが、日本国内の引っ越しだって新しい土地に慣れるのには1年いるなあと都度感じていましたもの。

マドリッド生活はこの夏でまる3年を迎えます。
もちろん近所なら地図を持たなくても用事を済ますことはできるし、最近では道を聞かれることが増えてきました。旅人の空気が抜けてきたかな。

が、しかし。
最近になっていかに自分がこの街の一部しか知らなかったかを痛感。
まだまだスペインあるいはスペイン人を語るには経験不足なようです。

とはいえ、これでもネット情報よりはいろいろ見ているわけだから、ちょっとはこの国のイメージアップに貢献できたらうれしいかな。

思い立ったが吉日。さっそく本日は相当ディープな話から。

せっかくのヨーロッパ生活。
ついついミーハーな気持ちで100年超えのアンティークな建物に住み始めた私。
3m50僂發△訶薫罎筺¬宜い量擇両押中央玄関には見事なレリーフなど一見素敵だったんですが・・・
まあ故障の多いこと。
これはこの国の名誉のために言っておきますが、築30年を超える建物は10年ごとに行政からの安全チェックと指導が入るなど、偶然古いものが並んでいるわけではなく、景観や資源の保護のための法が整っています。
市民の側もみんながただ古い建物をありがたがっているわけではなく、アンティークな建物の雰囲気は楽しみつつ中はきれにリフォームしてジャグジーなんかも完備した最新設備で快適生活を送っている人たちもたーっくさん。
ですから我が家の故障の原因は一言。大家さんの手入れ不足です。
さすがにここまでは内覧だけでは予想できませんでした。
前にも電気が落ちてきたり冷蔵庫が壊れたりのドタバタには触れましたが、最近は水回り。
もう水道屋さんとはすっかり顔なじみです。

最近の工事はけっこう大がかりなものが続いたので、終わってからのお掃除が大変。
その辺は土足の国なので我々の感覚とは養生の感覚に大きなへだたりが。
私が壊したわけじゃないのにこの労働はまったく受け入れがたい。時給換算して請求したいくらいだ。次になんかあったら本気で請求書書いたろか。
大家さんへの文句はキリがないからやめて本題にもどろ。

大がかりな工事いうことは、時間も長くて、時間が長いということは自然に発生する問題。
トイレ。

今までは職人さんがトイレを使いたいと言うときは断って大家さんの家に行ってもらいましたが、今回大家さんは不在。
嫌だああ、と思いながらも仕方がないので我が家のトイレにご案内。

このお兄ちゃんさあ、作業着でベッドに腰掛けちゃったり、土足で入んないでねって言ってる部屋にうっかり入ってきちゃったり、悪い人じゃないんだけど気にしないタイプの人なのよねえ。

家族なら「汚さないでね」って言えますけどねえ。

「男性がトイレ汚しちゃう問題」はターゲットシールが大ヒットしたくらいだから理解してくださる方も多いと思います。
特にきれいな状態に慣れちゃってると、たった一人がミスっただけで後々何日も臭うんだよねえ。毎日掃除しても取り切れない。
予測不能なとこにまで飛び散ってんのよね。

最近の日本では、この問題は心ある男性には結構浸透していて、業者さんでもなるべくトイレを借りないとか、仕方なく借りる時はすごく気を使ってくれるとか、そんな流れにはなってきているので日本の家のほうは滅多に汚されることはなくなっているんですが・・・

ああ嫌だあ。このガサツな兄ちゃんがトイレ・・・憂鬱・・・。

しかし。
この心配は杞憂に終わりました。

使用中とても豪快な音が聞こえていたにもかかわらず、いなくなってから恐る恐るのぞいてみると、何事もなかったかのようにきれいな状態で。

兄ちゃん偉い!
おさえるとこおさえてんじゃん。
疑ってごめんね。

さらには帰り際。我が家は土禁なので靴で歩けるように廊下に敷いておいた紙の幅がちょっと狭かったので気になっていたのですが、道具をのせたコロコロがはみ出ないように気を使ってくれてました。
そもそもガサツって言ってごめんだね。

外から帰ってきたスーツケースをそのまま家の中や旅館の中でコロコロして歩ってる日本人よりよっぽど繊細です!!!

スペインおよびラテン諸国に対しては日本人にはあまりにもガサツなイメージが広がっていると思いますが、結構いろいろなところで「きれい好き」な面に触れることが多いスペイン。

カフェではテーブルを拭くのはもちろん椅子の上を拭いているのもよく見かけますし、閉店まぎわまでいた時は片付けと同時にランプの傘を全部拭き始めたのを見て驚きました。

この国を快適にしているのはこんな「きれい好き」に加えて「マナーにしばられない気配り」。廊下のコロコロみたいに自分で気づいて対応してくれる。ここにいたら私ももっとよい子になれるかな?

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
http://www.kinkochan.com/
長年古典で培った書の力をベースに世界各地で現代アートの世界を展開中

プロのスリ

同業者だったり俳優さんだったり
各分野のプロたちには脱帽しまくりの毎日ですが、
とうとういただけないプロたちの話・・・

先日会社員時代の後輩から問い合わせがありました。今度バルセロナに行くのでおすすめのレストランとかお土産とか見どころを教えてほしいというもの。
と同時に
初めてのスペインなので注意したほうがいいことも教えてください。治安とか
という質問もありました。

「アンダルシアに憧れて」みたいなアンダーグラウンドなイメージを持っている日本人はまだまだ多いのですが、現在のスペインは相当に平和です。
暴力的なイメージがない。
もちろん夜中に独り歩きして襲われるとかいう可能性がないわけではありませんが、それは世界中同じこと。
健全な時間に健全な行動をしている限りでは日本よりずっと平和な気分を楽しめます。

というわけで治安については「怖がらなくていいけどスリにだけは気を付けて」と返事をしました。

最近の日本ではわざわざテクニックを身につけなければいけないスリという稼業は、てっとり早くないということで、なり手が減少傾向という話を耳にしたことがありますが、ここスペインにはわんさかいる。現地の人も口をそろえて

スリにだけは気をつけなさい。

と言います。
観光客に限らず、そう言っているネイティブたち自身が「私も買い物の時にね」などとすられた経験談を聞かせてくれちゃう始末。

私もバルセロナの地下鉄でねらわれたことがありました。
けっこう空いていたのですが、私が奥に行けないように入り口をブロックして仕事をしやすくしようとしたのがわかったのです。
その時は特に地下鉄はスリのメッカだし、私も着いたばかりで警戒心のかたまりだったので、彼らの動きがおかしいと思って露骨にかばんの口を抑えて見せたところ去っていきました。

今でも警戒心がなくなったわけではありません。
しかし・・・とうとうやられました。

それはお昼過ぎのこと。
美容院が思いのほか早く終わって、いい天気だったので公園を周ってのんびりしてから家に向かいました。
見通しのよいまっすぐな道。小さいバッグでも斜め掛けばかりしていると重く感じるので、前後に人がいないのを確認して普通のショルダーバッグのように肩にかけて歩いていました。
本当に気持ちのいい日だったので上を向いて空をながめながら歩いていたら、
誰もいないはずなのに電車の中でぶつかるような感触をカバンに感じておや?っと思いました。
振り返るといつの間にか人が3人いる。
こんなに空いた道なのにずいぶん近くにいるな。
ちょうど追い抜かそうとした時ぶつかったのかな。
う〜ん。
でもなんか気になる。
う〜ん。
でもいきなりスリ扱いしたら気分が悪いだろうな。
う〜ん。
でもやっぱり確認はしなきゃ。
う〜ん。
でも実はまだねらっていただけだったのにカバンを開けたりしたら
ここぞとばかりに中身を取って逃げられるかもしれない。

などなど一瞬のうちにいろんな考えが浮かびました。
でもとにかく警戒しながら中身を確認しなければと結論。

するとなんとチャックが全開になっている。
美容院で支払いの後閉めたはず。公園でも開けてない。
う〜ん。もしかして閉め忘れた?開けた?う〜ん。はっきり覚えてない。
いやいや美容院のドアを出る前に閉めなきゃと思って出る前にもたもたしたよ。
うん。閉めた。
え?
本当に開けられたの?
30センチ以上あるチャックの上にチャック全体を覆う蓋があって、それをベルトで閉める構造のバッグ。スペインが決まった後にスリ対策も考えて開けにくい構造のを選んだそのカバンのチャックが道端で開けられた??
えええええ?
またまた色々な考えがよぎったけれども
とにかく財布とカードと身分証だ。

こんなに話をひっぱっておきながらなんではあるけれど、
財布もカードも身分証も全部ちゃんとありました。
財布の中も確認して現金も取られていないのを確認。

ただ、なんかバッグの中の空間が気になって仕方がありませんでした。

最近ぼんやりすることが多かったのでチャックを閉めたかどうか自分を信じ切れないながら、それでもやっぱり気持ち悪さはぬぐえないまま。

で、その2日後。
またまた晴天。バッグはおとといのまま何もいじってない。
それをそのまま持って出かけた先であまりに太陽がまぶしくて・・・
やっとわかりました。
サングラスがなかった。

家に帰って念のため探してみたけれど間違いない。

ショックだ・・・・・。

これなら現金とられた方がよかった・・・・・。

すごい気に入ってたのに。まだ新しいのに。ケースもおろしたてのに替えたばかりなのに。
ううううううう。

財布はチャックを全開しないと取れないよう必ず一番奥に入れるようにしていたから取られなかったんです。
手前に入れていたサングラスのケースは堅い箱型じゃなくてやわらかい革の袋になったタイプだから感触が薄めの長財布に似ていた。。。
それで満足して仕事を終わろうとしていたところだったのかまだ奥の財布をねらっていたのかはわかりません。

でも、あまりに大胆で巧妙で。。。
だって、いくら斜めがけをしていなかったといってもチャックのタブ?取っ手?は私の前側から後ろに開けないといけなかったんですよ!しかも蓋のベルトを開けた後にです。

かばんを閉めるのは当然のこと
私がベルトやカバンの蓋に手をかけていないことなんて本当に少ないんです。

いやあ油断できない。

「スリ=人ごみ」  じゃない!

しかも私がカバンを気にしてからも慌てるでもなく普通に追い越して自然に歩いていきました。この平然さ加減も含めてプロ。

基本的にはスペイン国内で起きるスリはスペイン人が犯人ではないと聞いたことがあります。
地下鉄でみかけた未遂のスリもそうでした。見た目からしてヨーロッパ人じゃなかった。
でも、今回のスリは町の人たちと同じ空気だった。
つくづく予想できません。

それからスペインの法律では200ユーロ以上とらないと罪にならないとかいう噂も聞きました。
少額だと警察も相手にしてくれないとか。
それで取った金額が多すぎると返すスリまでいるそうな。

スリが多すぎて相手しきれないのもあるでしょうし、甘いから温存されちゃってる土壌もあるのでしょうし、とにかく今後ますます気をつけねば。

・・・新紙幣発行でキャッシュ使おうよ!なんて書いた記事の次がこれとは・・・

追記)上のスリについての噂はアンダルシア在住30年の日本の方に教えていただいたのですが先日マドリッド在住スペイン人と話していた時に違う説明を聞きました。
スリをしても200ユーロか300ユーロの罰金をとられるだけで犯罪にならないんだよ。だから減らないんだ。
だそうです。場所によって違うのかもしれませんし、どちらが本当なのかわかりませんがスリが国中にたくさんいることだけは確かです。

書家・美術家 金子祥代 Kinkoちゃん随筆 
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